[サンフランシスコ 11日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバーで、主要株主間の対立が先鋭化しつつある。発端は、大株主でベンチャーキャピタル(VC)のベンチマーク・キャピタルが、ウーバー創業者のトラビス・カラニック氏を10日に提訴したことだった。ベンチマークは、カラニック氏がウーバーで起きた一連の不祥事を隠ぺいしていたなどと批判し、最高経営責任者(CEO)を退いた後もとどまっている取締役から辞任するよう求めている。

ベンチマークは6月にカラニック氏をCEO辞任に追い込んだ株主の1つだった。

これに対して別の大株主グループは11日付の株主や取締役会宛ての書簡で、ベンチマークがウーバー取締役会から退き、今後新たな取締役を指名する権利を得られなくなるように持ち分を縮小するよう要求した。

同グループは、ベンチマークが起こした訴訟はウーバーの企業価値を損ね、資金調達を妨害し、カラニック氏の後任となる次期CEO探しを難しくしていると指摘した。

VCが出資先企業の最有力経営者を訴えるのも、仲間の出資者が別の出資者を追い出そうとする動きも、極めて異例の事態だ。ロイターが確認したウーバーの一部取締役メンバーの社員宛てメモによると、取締役会はベンチマークとこれらの大株主グループに対して問題解決に協力するよう呼び掛けるとともに、仲介に動いているという。