1万円台で購入できる格安スマホ、FLEAZ Que、Tommy、Priori 4の比較をする最終回。バッテリーテストではどうだろうか?

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FLEAZ Que
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Tommy
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Priori 4

2回の引き分けで1勝のPriori 4が有利!?

 税込みでも1万円台のSIMフリースマホ、コヴィア(goo Simeseller販売)「FLEAZ Que」、Wiko「Tommy」、FREETEL「Priori 4」を比較してきたが、最後となる4回目はスタミナテスト。

 初回はスペック&料金比較で引き分け、2回目のスピードチェックはテスト結果こそ2位ばかりとはいえ、常に好結果で安定していたPriori 4を勝ちとした。3回目のカメラ比較は3機種とも決め手なく引き分け。

 というわけで3回中2回引き分けとなり、Priori 4の1勝が貴重に。Priori 4がしっかり2勝目を挙げるか、もちろん他の2機種の頑張りにも期待したい。それではまずスペックのおさらい。

 バッテリーのサイズを見ると4000mAhのPriori 4が当然有利。4000mAhと大きく、一方同じ5インチスマホでもTommyは2500mAhしかないので不利に思える。FLEAZ Queは2200mAhだが、画面サイズは4.5型なので消費電力は異なってきそうだ。実際にはどうなるか、今回は3つのテストを行なった。

YouTubeの2時間連続再生では
Priori 4がしっかり勝利

 まずはいつものYouTube2時間再生テスト。満充電の3機種で同時に同じ作品を再生、2時間後の電池残量を見る。スマホの設定は音量を中くらいに手動設定、画面の明るさは自動調整任せ、筆者宅のWi-Fiに接続し、Googleアカウントは同じ、GPSは有効にし(高精度)、その他の設定は初期設定のまま。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用した。

 残量はやはりPriori 4がトップ。17%減の残量83%とさすがに優秀な結果と言える。しかも正面から見るとPriori 4のデフォルトでの画面はかなり明るい。それでもトップだ。

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デフォルトの画面の明るさでテストしているが、Tommyがやや暗め

 続くのが残量78%でTommy。こちらは逆にかなり暗い。最後が残量69%のFleaz Queで、画面の明るさはPriori 4とほぼ同じくらい。一応バッテリー容量の大きい順ではあったが、画面の明るさの差もあった。さらにもっと長い時間チェックしたらどうだろうか?

11時間ライブ動画を流し続けると……
Tommyがわずかにリード

 今回はより長時間の視聴チェックを行ってみた。というのもSIMフリーのスマホのなかには、電池の消費が安定しないと感じる機種があるためだ。かつてキャリアのスマホやガラケーでも残量が少なくなると急に減りやすくなったり、残量表示がイマイチ信用できない機種があったが、SIMフリーのスマホにもそんな機種があるのでは? とテストを続けた。

 テスト条件はYouTubeで長時間の動画を探して、ライブで11時間視聴が可能だったため、これをそのまま利用した。その他の条件は2時間再生テストと同じだ。

 ここで逆転が起きた。3機種とも11時間視聴し続けることはできなかったが、Tommyがトップに。10時間51分の視聴が可能であった。わずかな差でPriori 4が10時間36分で電池残量が0に。

 これはTommyが優秀なのか、Priori 4が長時間動画は苦手なのか。ただし2機種とも突然電池の消費が上下するようなことはなく、一定のペースで消費が進んでいっている。使い方や本体の温度なども関係するかもしれない。

 差をつけられたのはFleaz Queで、8時間で電池残量が0%になってしまった。しかも25%あたりで突然電池消費が急減し、数分で一気に0%へ。ややスタミナに不安が残る結果となった。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
再びPriori 4がリードする展開

 そしていつものように複数の機能を連続使用してバッテリー消費を見てみた。最初にカメラで50枚の静止画を撮影、10分の動画を録画、Kindleをインストールし、電子コミック1冊をダウンロード後に読み、そのまま外出、30分間マップのナビゲーション機能を使い歩く。室内では前述の2つのテストと同じ設定、外出時は筆者のスマホのテザリングに3機種を接続した。

 これはPriori 4が終始リードし続けた。カメラ使用後は1%減、Kindleでコミックを読んだ後は4%減、マップを見ながら歩き終わったあとは8%減で、計13%減。2位はTommy。カメラの電池消費が激しく、いきなり10%減。Kindleで6%、マップで9%と計25%減。

 そのTommyと近かったのがFleaz Que。カメラで5%減とまだまだ余裕があり、Kindleで10%、マップで11%と大きな消費があったものの、計26%減でTommyと1%差の残量74%と健闘した。

シンプルでほぼAndroid標準も
Fleaz QueはAPN設定の充実がありがたい

 スタミナテストのあとにはこれまで紹介しきれなかった小技、便利機能、独自の設定をご紹介。とはいえ3機種とも必ずしも高性能なスマホではなく、Androidの基本的なアプリ、機能が中心で、そのなかで一工夫を見せているとう印象。

 Fleaz QueはAPNの設定がとても充実しており、70件ほどのAPNが事前にプリセットされていた。goo Simesellerが販売する端末だが、OCNモバイルONE以外のMVNOの格安SIMでも簡単に使えるのがうれしい。

 そのほかに気になった機能は録音機能付きのFMラジオくらい。Coviaのアイコンがあり起動してみたが、「カスタムセットアップ」の機能は対象外端末との表示だった。あとはAndorid標準のものばかりだ。

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アプリなどはほぼAndroid標準のままだが、APN設定用のツールが便利。あらかじめ多数のMVNOの設定が用意されている。あとはFMラジオくらい

シンプルながら独自性を感じられる
操作しがいのあるTommy

 3機種のなかで独自性に注力しているのがよくわかるのがTommy。独自の天気アプリ、電話アシストアプリ(迷惑電話のブロックや省電力設定)、スマートジェスチャーやスマートアクションといった、ジェスチャー操作などでアプリを起動する(カスタマイズも可能)ことができる。

 ただしデザインが変わっているだけで、他のスマホでも似たような機能があったり、ただのショートカットアイコンもあったりと、想像以上のものはなかった。それでも端末のオシャレなイメージを損なわず、簡素すぎるという感じではない。

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明るい印象のUIでジェスチャー機能や独自のウィジェットもある

一見シンプルだがFREETEL独自UIが◎なPriori 4

 Priori 4も見た目はシンプルなスマホではあるのだが、このメーカーの端末には「FREETEL UI」があり、通知パネル(ランチャー)が上下に分かれ、ナビゲーションバーやタッチキーのカスタム、FREETEL Keyでライトの点灯やスクリーンショットの撮影ができるなど、独自性は意外とある。本体の設定を見るとモバイルネットワークとWi-Fiを使うことで通信速度が向上するターボダウンロード機能、バイブレーションの設定など、設定項目も細かくなっている。

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独自のFREETEL UIでナビゲーションバーのカスタマイズなども可能
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FREETEL Keyでは画面に●が表示され、特定の機能にショートカットでアクセスできる

スタミナテストが決め手
Priori 4が総合でも優勝

 スタミナテストではPriori 4が2度リード。長時間再生はTommyに追い抜かれたものの、極端に悪い結果ではなく勝利機種と考えてよいだろう。これで全4回中2勝した機種として総合でも優勝だ。スピードチェックでも述べたが、格安スマホではあるが、常にそれなりに使えるという印象だ。

 Tommyは11時間再生で意外なスタミナを見せており、外観も中身も個性的で面白い。エントリークラスのスマホとはいえ使っていての楽しさを感じさせる。ただし操作のスピードは期待薄。初心者がゆっくり使うのに向いていそうだ。

 Fleaz Queはスタミナテストはやや厳しい結果で、電池の残量表示もやや微妙だが、2200mAhという小さなバッテリーサイズを考えれば、健闘していたと思う。4回のテストを見るとスピードにも期待がもてる端末と言えた。

 次回以降はキャリアから3機種を選ぶ予定。お楽しみに。