[オタワ 14日 ロイター] - カナダのフリーランド外相は14日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を直前に控え、米国が第19条の紛争解決メカニズムの撤廃を推し進めた場合、交渉撤回も辞さない意向を示唆した。

NAFTA再交渉の第1回会合は16日に開かれる。フリーランド外相はカナダの目標を説明した上で交渉が成功すると「非常に楽観視している」と述べた。

第19条は、違法な補助金やダンピングを審査するよう二国間パネルに求めることを可能にする規定だ。米国はたびたび、こうした紛争で負けている。

フリーランド氏はオタワ大学で講演し「反ダンピング・相殺関税が完全に正当である場合のみ適用されるようにするための処理を含め、カナダ国民が自国のためになるとみなすNAFTAの要素を維持する」と述べた。

カナダが1987年に米国との間で貿易協定を交渉した際に、同じ問題を巡り首席交渉官が交渉を撤回したことに言及し、「現政権も同様に断固たる姿勢をとる」と述べた。

カナダとメキシコ、米国間の貿易規模は1994年にNAFTAが発効して以来、4倍に拡大し、15年に1兆ドルを超えた。ただトランプ米大統領はたびたび、NAFTAは悲劇的だと批判しており、大規模な変更を加えられなければ離脱すると発言している。米国で雇用が失われている点やメキシコに対する貿易赤字を指摘している。

カナダもメキシコ同様、大部分の輸出が米国向けであり、米国が保護主義的な姿勢をとれば痛手を被る。