プロ野球の消化試合数が各チーム100を超えた。現在は144試合制だから、ペナントレースも3分の2を過ぎ、終盤戦に入ったことになる。

 セ・リーグは前半快進撃を見せた東京ヤクルトが失速し、それを追う巨人・中日・阪神・広島の4チームが5ゲーム差でひしめく混戦状態(4日現在・以下同)。パ・リーグは首位を行く福岡ソフトバンクを北海道日本ハムが追い、他の4チームがクライマックスシリーズ出場権を得る3位争いを展開している。

 セは5強1弱、パは2強4弱という色分けができたものの、総じて明確な実力差が感じられない戦いが続いている。

ロースコア決着の投手戦が
増えた理由のひとつは「統一球」

 今季は試合の様相が大きく変わった。一試合に入る点数が1チームあたり3.27点(9月4日現在)。昨季は4.39点だったから、1点以上も少なくなったのだ。1点の差など大した違いはないと思われるかもしれないが、100試合以上の平均での1点は相当大きい。今季は東日本大震災→原発事故→節電の流れを受け、試合開始から3時間30分を経過した時点で延長を行わないという特別ルールができた。最大12回、時間制限なしで決着がつくまで延長を行っていた昨季までと比べると、イニング数が少なくなるが、それだけで大幅に得点が減るわけではない。やはりロースコアの試合が多くなっているのである。

 この変化が起こった理由は明白だ。今季はふたつの大きな制度改正が行われた。統一球の採用とセ・パに分かれていた審判の統合である。

 まず統一球。昨季までは試合を主催する球団が用意するボールを使っていたが、高品質で「よく飛ぶ」と言われていた。メジャーリーグをはじめ世界では、それよりも飛ばないボールが使われており、世界標準に合わせるためにも低反発のボールを使うべきだという声が出、「飛びにくい」統一球が採用されることになったのだ。