[ニューヨーク 15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、高速道路や橋など主要な建物に対する建設許可を迅速化する大統領令に署名した。政府は老朽化が進む国内インフラの改修に1兆ドルを投入する意向を示しており、この計画の一環。

大統領令の詳細は現時点で不明。オバマ前大統領は政府出資による建設プロジェクトに対し、海面上昇による洪水の増加など気候変動のもたらした影響からの被害を減らすため、建築基準を厳格化する大統領令を発令していたが、関係筋の先の話によると、トランプ氏の大統領令はこれを無効にするものという。

トランプ大統領は、ニューヨークでの記者会見で「わが国の優れたインフラが老朽化し崩壊するのを、もはや看過することはできない」と主張。「われわれは環境を保護しつつ、光り輝く新しい道路、橋梁、鉄道路線、運河、トンネル、高速道路を建設する。米国人の労働者、米国産の鉄、米国産のアルミ、米国産の鉄鋼でわが国を再建する」と宣言した。

政府高官によると、前政権による大統領令の無効化により、トランプ氏はインフラ計画における「現行プロセスを能率的にする」ことを望んでいるという。

他方でホワイトハウスの広報官は、大統領令は主要なインフラ計画に必要な許認可の完了に2年という目標を設定するものと明らかにした。

トランプ政権はかねてから、建設計画の承認に時間がかかりすぎると批判しており、オバマ政権時代に作られた気候変動対策の規制を廃止する規定や命令を数十件発令してきた。

オバマ政権時の基準は、建設会社が洪水の増加に対する科学的予測を織り込み、建造物が海面上昇や豪雨に耐えることを保証するよう規定。連邦政府関係機関にも、公的インフラ計画にこれらの基準を適用するよう求めていた。