8月14日、中国の鉄鋼生産は例年なら夏場に減速するが、今年は夏枯れとは無縁の様相を呈している。河北省の製鉄所で2月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 14日 ロイター] - 中国の鉄鋼生産は例年なら夏場に減速する。気温上昇に伴う建設活動の鈍化で需要が弱まるからで、その後秋口に建設活動の復活と歩調を合わせて生産が持ち直す。

 ところが今年はそうした夏枯れとは無縁の様相を呈しており、各製鉄所は政府が問題のある設備を強制的に閉鎖したことで生じた供給ギャップを埋めるため、また現在トン当たり1000元という高い利益率を得られる機会をとらえようとして、積極的に増産している。

 実際7月の鉄鋼生産量は前年同月比10.3%増の7402万トンで、6月の7323万トンを抜いて過去最高を更新した。

 一部のアナリストの見方では、政府統計にはこれまでずっと違法な設備の生産が算入されず、環境基準を順守する製鉄所の生産だけ反映されてきた結果、足元で後者の生産が増えたことで過去最高水準に達したのだという。

 リベラムのアナリストチームは「(違法工場の)閉鎖を受け、正式に認められた製鉄所が供給の穴を埋めるため生産を増やさざるを得なくなり、それが生産統計を歪めている」と指摘した。