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山崎元のマネー経済の歩き方

日本株ストラテジストのたそがれ

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第99回】 2009年10月19日
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 証券業界で「ストラテジスト」とは、投資戦略全般について分析して、投資戦略を提案する専門家だ。株式とか債券、為替など、マーケット別に担当が分かれていることが多い。外資系証券の日本法人も含め日本にある証券会社の場合は、日本株のストラテジストが、その証券会社を代表するストラテジストであることが多い。証券会社の調査系の仕事としては、経済を分析するエコノミストや投資家に人気がある業界を担当するアナリストとともに会社を代表する花形のポジションの一つだった。

 今、文末を過去形で書いたが、現在でも重要なポジションであるには違いないのに、かつてほど注目されていないように思うのは、筆者の思い過ごしだろうか。有名ストラテジストの人気ランキングは続いていて、業界内で激しい争いはあるのだが、申し訳ないが集団全体の印象が薄れてきた。

 理由の1つに、大物ストラテジストたちが年をとってきたことがあるかもしれない。エコノミストにも同じ傾向があるが、「同じことを言うなら知名度の高い人が言うほうが価値がある」職業なので、世代交代が起こりにくい構造だ。ある意味では、同期から一人出ることが、普通の官庁の事務次官よりもストラテジストのほうが成りがたいのかもしれない。

 ただ、顧客の属性(プロ・アマ、資金の性質、地域、年齢層など)によっては、サービスに当たるストラテジストのタイプを使い分けるといいのかもしれない。投資の世界では、過ごした時代が違うと物事の感じ方が違うので、若い顧客には若いストラテジストを当てるといったことは試す価値がある。

 本来は、マーケティング的な調査を行ない、それこそ戦略を考えるべきなのだろうが、証券はこうした努力が意外に遅れた業界だ。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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