「スマホで買って翌月コンビニ払い」が
可能な新サービス

 そもそも「後払い」決済の利点とは何なのか。柴田社長はこう説明する。

 「全ての商取引は、モノとお金、モノとサービスを同じタイミングで交換しない限り、必ずどちらかにリスクが発生します。そのリスクを担保してあげれば、取引は非常にスムーズになります。未回収リスクを取り、決済業務の手間を吸収する。当社がそれを行うことで、“きれいに水が流れるようになればよい”と考えているのです」

 今年6月、15年間の実績とノウハウを基盤に、新サービス「atone」をローンチした。一言でいえば、クレジットカードがなくても「スマホで買って、翌月コンビニ払い」ができる、新しい決済サービスである。「NP後払い」と同様、加盟店にとっては未回収リスクがゼロで、決済手数料も安い(1%台を実現)という利点がある。同社ではEC市場から他業界への拡大も見据え、3年後に会員1000万人の獲得を目指している。

決済ビジネスを支えているのは独自のビッグデータ。蓄積されたノウハウを生かして、海外マーケットも視野に入れている

 「今後はビッグデータを活用して、決済にとどまらない幅広いドメインで“つぎのアタリマエをつくる”ことを追求していきたい。例えば、取引の債権を担保に低料率で融資を行う新規事業など、当社だから提供できるサービスがあるはず」と語る柴田社長。

 新卒が8割、平均年齢28歳という若い会社だが、実績は十分。限りなくフラットな組織で、各社員がリーダーシップを取れる能力を持つ。同社は単なる決済会社にとどまらず、データを活用して新規ビジネスを展開するデータカンパニーとしての発展を目指す。ネットプロテクションズが生み出すのは、新時代のインフラであり、新しい社会価値なのだ。

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