Y!mobileが10日に発売した「Simply」(セイコーソリューションズ製)。見た目のままのストレート型ケータイで、電話とメールに特化したシンプルな1台だ。製品コンセプトは「The 電話」という、この端末についてチェックした。

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コンセプト名がずばり「The 電話」なY!mobile「Simply」。マットな手触りが好印象

中身はAndroidベースでも完全に通話中心のケータイ
使い勝手もケータイそのものだが、ブラウザーが快適

 昔ながらのケータイの見た目と機能と言っても、今の時代に求められるネットワーク対応の関係もあってか、実際の中身はAndroidベースになっている。設定画面からはSnapdragon 210、Android 6.0.1が搭載されていることもわかるが、実際に使っていてそれを意識することはない。

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キーはストロークもしっかりあり、押した感じがわかりやすい
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大容量バッテリーを搭載する代わりに、厚みは13.8mmと結構大きな印象。充電は下部のmicroUSBから行なう
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ストラップホールもしっかりと用意されている

 テンキーとカーソルキーをベースにした操作性はケータイそのもので、利用できる機能は通話、メール(キャリアメール、SMS)、ウェブブラウザーのほかには、カメラ、電卓、メモ、カレンダー止まり。アプリの追加も基本不可能でLINEアプリも入っていない。日本語入力はFSKARENが用いられており、基本的なかな漢字変換に不満は感じないが、固有名詞への弱さは少し気になった。

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待受画面はシンプルなもの。カーソルキーの真ん中のボタンを押すと右画面のメニューが表示される
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カレンダーやメモ帳、ボイスメモ、簡易留守録など、ケータイとしての基本機能を搭載している。文字入力は固有名詞がやや弱めという印象だ
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ところどころAndroidの姿が見える部分も。ちなみに記事内の操作画面は「メール」と「ブラウザー」ボタンの同時長押しで簡単にキャプチャーできた。記者の仕事が楽でうれしい!

 一方でAndroidベースということで基本動作は快適。データ通信は3G/4G LTE、通話もVoLTEまたは3GのHD Voiceに対応している。高音質なPHSに慣れたユーザーにとってもうれしい部分だろう。アドレス帳は赤外線通信のほか、ソフトバンクの「あんしんバックアップ」を利用することで、スマートフォンからの移行にも対応している。

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PHSのストラップフォン2からアドレス帳データを赤外線通信で転送した

 また、ウェブブラウザーでは各種サイトのスマホ版が、レイアウトも含めてほぼ正常に表示され、動作やページの読み込みにかかる時間もフィーチャーフォン(ガラケー)のフルブラウザーとは比較できない快適さ。ただし、画面サイズや解像度を考えると(2.4型/240×320ドット)、スマホユーザーがその実用性に大きな期待を持ってはいけない。カメラについても200万画素(最大1200×1600ドット)なので同様だ。

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Androidスマホと同じウェブブラウザーなので、スマホ版サイトの表示は基本的に問題なく、通信速度や動作も高速だが、画面解像度の低さゆえにスマホに慣れたユーザーが各種のウェブサービスを快適に利用できるかと言えば微妙だろう。なお、カーソルモードをオンにすれば、カーソルを十字キーで操作できる
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カメラについてもシャッター操作など動作は快適。AFにも対応している。待受画面を写真にしてみた
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こちらが実際の写真。ケータイやスマホで見る分には十分と言えば十分だが、200万画素のスペック相応とも言える

 スマホベースとなると、バッテリーの持ちが気になるが、1770mAhという大容量バッテリーで連続通話時間は約600分、連続待受時間も約500時間(ともに4G利用時)と十分な時間。ただし、ウェブブラウザーで4Gのデータ通信をガンガン使うと、当然それなりにバッテリーは減少していく。

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背面カバーを外すと、縦長のバッテリーが。さらにバッテリーの下にはnanoSIM/microSDのスロットが
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スマホと同じく、購入から一定期間後にSIMロックの解除も可能。なので、APN設定も用意されている

PHSからの機種変更なら、月1000円で話し放題に
通話オンリーのユーザーなら間違いなく注目の1台

 ハードとともに注目したいのが、価格と料金プラン。まず端末価格は、一括購入時で2万3868円(分割時は頭金540円+972円×24回)。新規/MNPのほか、PHSからの機種変更時は月額割引が972円×最大24ヵ月発生するので、実質価格は540円となる(いずれもY!mobileオンラインストア購入時)。

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Y!mobileのオンラインストアでも税抜月934円~で利用できることをアピールしている

 料金プランはスマホ向けの「スマホプランS」(月2GBのデータ定額+1回10分までの国内通話定額)などのほか、「ケータイプランSS」も利用できる。「ケータイプランSS」は税抜月934円で、ソフトバンク網を利用する端末に1~21時までの間は通話し放題となるプラン(ソフトバンクの「ホワイトプラン」相当)だ。

 さらにPHSからの機種変更時は現在キャンペーンによって、国内通話定額の時間制限がなくなる「スーパーだれとでも定額」(税抜月1000円)が、次回機種変更時まで無料になる。つまり、「ケータイプランSS」と上記キャンペーンを利用すれば、PHSユーザーなら税抜月1000円以下で国内かけ放題の電話が持てるわけで、相当にオトクと言える。

 ただし、「ケータイプランSS」でデータ通信を利用するには、データ定額(基本料が税抜月300円、通信料は税抜月0~4500円)への加入が現実的で、またPHSのようにキャリアメールが無料というプランでもない(PHSのように「スーパーだれとでも定額」の加入でデータが使い放題にもならない)。メールやブラウザーもある程度使うという人は「スマホプランS」を含めて、プランを比較検討した方がいいだろう。

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PHSからの機種変更時の料金例。キャンペーンで「スーパーだれとでも定額」を無料で追加できることにより、税込月1008円で国内通話の話し放題が実現されるが、メールを含む、データ通信は別になる点には注意が必要

 いずれにしても、ガラホ以上にシンプルで、かつ料金的にも魅力的となっている。2台持ちなどで、とにかく電話ができればいいといった人には、まったく不満なく使える端末のはず。逆に電話・メール以上の機能(たとえばテザリングやLINEなど)を使いたい人であれば、より高性能なガラホなども選択肢に加えたい。

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起動時のY!mobileロゴ
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ちなみに本機でも開発者向けオプションを有効にして、USBデバッグモードなどの設定を出すことができた