8月15日、3人の米高官が明らかにしたところによると、トランプ政権では、バノン首席戦略官兼大統領上級顧問(左)とマクマスター安全保障担当大統領補佐官(右)の主導権争いが互いに相手を憎悪する段階にまで激化し、政策運営に支障をきたしているという。ワシントンで4月撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン/ニューヨーク 15日 ロイター] - トランプ米政権では、スティーブン・バノン首席戦略官兼大統領上級顧問とハーバート・マクマスター安全保障担当大統領補佐官の主導権争いが互いに相手を憎悪する段階にまで激化し、政策運営に支障をきたしている──。3人の高官がこうした内幕を明かした。

 両者の「暗闘」の展開次第では今後、ホワイトハウスでまた衝撃の人事があるかもしれない。

 共和党穏健派議員からバノン氏を解任するよう求められたトランプ大統領は15日、はっきりとバノン氏を支持する姿勢を示さず、記者団に「バノン氏にこれから起きる事態を見守っていく」と語り、処遇に含みを残した。

 この問題でトランプ氏がどう対応するかが、イラン核合意からアフガニスタンへの米軍配備、安全保障チームの人事に至るさまざまな問題の行方を左右する可能性がある。

 政権内におけるバノン氏の立場は以前から危うくなっているが、トランプ氏は側近として起用し続けている。それはバノン氏が昨年の大統領選勝利の功労者であり、トランプ氏への忠誠心が最も高い支持者の多くがバノン氏の政治姿勢を是としているからでもある。

 ホワイトハウスに近いある関係者はロイターに「トランプ氏はバノン氏を切ることに不安を感じ、恐れているのは間違いない」と語った。