8月15日、人民元の下落を見込んでいた市場参加者は今年、中国当局の政策変更と介入によって見事に鼻を明かされた。それでもなお多くのトレーダーや投資家は、来年は元安/ドル高が進むとの予想を変えていない。写真は人民元と米ドルの紙幣。サラエボで5月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[上海 15日 ロイター] - 人民元の下落を見込んでいた市場参加者は今年、中国当局の政策変更と介入によって見事に鼻を明かされた。それでもなお多くのトレーダーや投資家は、来年は元安/ドル高が進むとの予想を変えていない。

 こうした人々は、政治的に重要な秋の共産党大会が終わり、習近平国家主席が想定通り権力基盤強化に成功した後は、人民元が軟化する余地が出てくると主張する。

 またこの3ヵ月間、つまり2014年以降で最も長く元が対ドルで堅調に推移しているにもかかわらず、元高が本物かどうか懐疑的な見方が多い。ANZ銀行(上海)の市場エコノミスト、デービッド・クー氏は「人民元が上昇基調に戻ったとは思っていない」と語り、近年の全般的な元安の流れが根本的に逆転したとの意見には否定的だ。

 ロイターが3日に外為アナリストを対象に実施した調査では、ドル/元相場は半年後に6.85元、1年後に6.9元と、足元の6.6715元から弱含むとみられている。

 人民元は昨年の下落率が約6.5%と、中国が為替レートを一本化した1994年以降で最大となった。

 今年は対照的に4%の元高を記録しているが、ドルが他の主要通貨に対しておよそ9%下げている点を踏まえれば、本来はもっと元が値上がりしてもおかしくないとの声もある。