賃貸住宅最大手である大東建託の営業力に“ほころび”が見え始めている――。『週刊ダイヤモンド』6月24日号「不動産投資の甘い罠」でそう指摘したところ、編集部に同社の現役社員、元社員から続々と切なる声が寄せられている。さながら駆け込み寺状態だ。彼らに共通する思いは「良い会社に生まれ変わってほしい」という一点だ――。今回は、大東建託社員の悲痛な叫び、第4弾をお届けする。

>>第1弾から読む

外したくても外せない
サブリースの本質的な問題

 朝礼で営業社員だけ集められて「週刊ダイヤモンドを買い占めろ」というお触れが上司から出ていましたよ――。大東建託現役社員の佐々木信介さん(仮名)は、苦笑しながらそう打ち明ける。

「個人的には『買い占めてどうなるの?』と思ったので探しに行きませんでした。書店やコンビニではほぼ売り切れていたようですが、社員の1人が1冊だけ探し出してくれて、みんなで回し読みしました」

 実際に読んでみると、大半はその通りだと得心したという。そんな佐々木さんの社歴は10年近いベテラン営業マン。だが、「母が独りで住む地元で働けるので今さら辞めるに辞められませんが、生まれ変わったらこの仕事には就きません」と葛藤する日々だという。しつこい営業を受ける地主(オーナー)からすれば、冷酷に見える大東建託営業マンの中にも、常日頃から疑問を持ちながら仕事する人もいるというわけだ。

 今、その佐々木さんが気にしているのは、建物管理のことだという。同社は2006年から「賃貸経営受託システム」、いわゆる30年間一括借り上げのサブリース事業を開始し、成長の原動力としてきた(2015年に30年間から35年間に延長)。そこに付帯するメンテナンスサービスが、「スタンダードプラン」(SP)と「フルパッケージプラン」(FP)の二つで、現在は大東建託パートナーズ(DP社、旧大東建物管理)が手掛けている。