[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して上昇した一方、円とスイスフランに対しては下落した。欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨公表後にユーロが売られたが、ゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任するとの憶測により、ドルは不安定な動きとなった。

こうした中、バルセロナで車両が群衆に突っ込み、少なくとも13人が死亡したとの報道を受け、安全通貨とされる円とスイスフランが買われた。

終盤のユーロ/ドル<EUR=>は0.25%安の1.1736ドル、ドル/円<JPY=>は0.55%安の109.60円、ドル/スイスフラン<CHF=>は0.4%安で推移している。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は小幅高の93.628となった。

米国時間の早朝に公表されたECB理事会の議事要旨では、ユーロのオーバーシュートに対する懸念が示された。議事要旨公表後にユーロ/ドルは一時、約1%下落して3週間ぶりの安値となった。ユーロはスイスフラン<EURCHF=>と円<EURJPY=>、ポンド<EURGBP=>の3通貨に対しても値下がりした。

一方、ホワイトハウス当局者は「コーン氏は国家経済会議委員長のポストにとどまる意向を示している」と述べ、辞任観測を否定した。コーン氏はムニューシン財務長官とともにトランプ大統領が掲げる減税とインフラ支出の経済政策で中心的な役割を担うとみられているだけに、辞任観測の否定は市場を落ち着かせる要因となった。

ただアナリストの話では、ドルはホワイトハウスからの波乱含みの報道が相次ぎ、売られやすい地合いとなっている。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「昨日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、ドルを支援する内容ではなかった」と指摘。FOMC議事要旨では、米国の低調なインフレを巡って連邦準備理事会(FRB)当局者が懸念を強めている状況が示され、ドル売りの材料になった。

またユーロがこの日の安値から持ち直した動きについて、薄商いの中で市場がECB理事会議事要旨に過剰反応したことの反動との声も聞かれた。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバルヘッドを務めるマーク・チャンドラー氏は「市場の憶測や懸念材料、ポジションを考慮すると、相場の動きは筋が通っているようだ」と話した。

ドル/円 NY終値 109.56/109.58

始値 110.14

高値 110.36

安値 109.45

ユーロ/ドル NY終値 1.1723/1.1725

始値 1.1695

高値 1.1753

安値 1.1663

(表はロイターデータに基づいています)