[ワシントン 20日 ロイター] - 米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の初会合が20日に終了した。3カ国は速いペースで交渉を継続することで合意したが、一部の交渉筋は過密スケジュールでは溝を埋めることはできないとの懸念を示した。

初会合は米首都ワシントンで5日間にわたり実施。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、メキシコのグアハルド経済相、カナダのフリーランド外相は初会合閉幕を宣言する共同声明で、次会合をメキシコで9月1─5日に行うと表明。

さらに、9月後半にはカナダで、10月は再び米国で相次いで会合を開催する意向を示した。年内にはさらなる会合も予定している。

「今後数カ月の間に多大な努力と交渉が必要とされているが、カナダ、メキシコ、米国は協定の改善に向け、速いペースでの包括的な交渉プロセスにコミットしている」とした。

交渉に直接関与している関係者は、過去の貿易協定が交渉に何年も要したことを踏まえると、日程は過密だと指摘。3カ国は2018年序盤までに交渉を妥結し、メキシコの国政選挙に向けた選挙戦と交渉時期が重なるのを回避したい構え。

共同声明は、3カ国がNAFTAの諸問題に対する「考え方について詳細な提案」を行い、協定文書の一部について交渉を開始したと説明。メキシコでの次会合までに「追加的な文書、コメントあるいは代替案を提示することで合意」したという。

交渉筋は、3カ国は互いに提案を示しただけで、意見の衝突はなかったと明かした。また、域内調達率を定める「原産地規則」を巡る4回の4時間討議で米国は、自動車部品の域内調達率および米国産部品の調達率引き上げに向けた具体的目標は示さなかったという。

ライトハイザー代表はこれまで、自動車に関する原産地規則の基準強化が最優先課題の一つだと言明している。