再編も一段落。ボトラーが発言力を高めることが、コカ・コーラシステム全体の成長には不可欠な要素だ Photo:Bloomberg/gettyimages

東西のボトラー2社が統合し、国内最大級の清涼飲料販売会社として4月に誕生したコカ・コーラボトラーズジャパンが、8月に決算を発表した。まずまず好調と評されるが、今は船出。大転換期となし得るかが問われる。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝)

「進捗はまずまず。これで、業界の健全化も一歩進むだろう」

 コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)が行った、統合後初めての決算発表。まずまずの好調ぶりを、ある競合の飲料会社幹部は冷静に分析する。

 CCBJIの動向は競争環境の健全化、協業による競合間の業務効率化につながる鍵となる。実際、キリンホールディングスとの協業の交渉もあり、業界が統合の経過に大きな関心を寄せているのだ。

 1月から6月までの業績はプロフォーマ(1月に統合したと仮定した場合の実質比較ベース)で、売上高は4767億円(前期比2%減)、営業利益は186億円(同22%増)で、34億円の増益となった。そのうち、統合シナジーが11億円。2020年までのシナジー創出目標に掲げる250億円に向けて、順調な滑り出しだ。

 コカ・コーラのグループ組織は、企画開発や原液供給を行う本体の日本コカ・コーラと、製品の製造販売を担うボトラー会社に分かれている。CCBJIはボトラーのうち、コカ・コーラウエスト(CCW)とコカ・コーライーストジャパン(CCEJ)が統合して誕生した、国内コカ・コーラ製品の9割の販売を担う売上高1兆円規模の巨大ボトラーだ。