[ニューヨーク 21日 ロイター] - 21日のニューヨーク外為市場では、ドルが円とユーロに対して下落した。米カンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで今週開催する年次シンポジウムに投資家の注目が集まる中、北朝鮮情勢を巡る地政学的緊迫感が高まり、ドルを売る動きが優勢になった。

直近のドル/円<JPY=>は0.4%安の108.81円。ユーロ/ドル<EUR=>は0.4%高の1.1810ドルで推移している。

ドル/円は4営業日続落。米経済指標が全般的に精彩を欠き、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の緩やかな引き締め路線を維持する中、ドルは今年これまでアンダーパフォームとなっている。

フォレックス・ドット・コムの調査部門を率いるジェームズ・チェン氏は「北朝鮮の核開発に伴う脅威によって地政学的懸念が強まり、トランプ米大統領の政権運営は混迷が続いている。この状況下でドルは圧迫され続けている」と述べた。

こうした中、米韓両軍によるコンピューター・シミュレーションの合同演習が21日始まった。北朝鮮は核戦争への準備だと批判している。

FRBが政策を変更するとの見方はここ数日、米政治情勢の混乱を背景に後退している。だがイエレンFRB議長の25日の発言内容次第では、米利上げ観測が高まる可能性もある。

TDセキュリティーズはノートに「イエレン議長が画期的な見解を示すとは全く予想していない」と記した上、「しかし、金融の安定性はFRBが(金融政策の)正常化を続ける別の理由であるべきだと議長が示唆するリスクもいくらかあり、そうした発言があれば、市場は予想外にタカ派的と受け止めるだろう」と説明した。

ユーロ/ドルは年初来で2桁の上昇が行き過ぎとの見方から、今月序盤に付けた2年半ぶりの高値である1.19ドル超の水準を大きく下回って推移している。

ドル/円 NY終値 108.97/108.99

始値 109.09

高値 109.11

安値 108.64

ユーロ/ドル NY終値 1.1814/1.1818

始値 1.1758

高値 1.1828

安値 1.1758

(表はロイターデータに基づいています)