[23日 ロイター] - IHSマークイットが23日発表した8月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.8と、6年半ぶりの高水準となった。サービス部門が伸び悩んだものの、全体の経済活動は安定している。

総合PMIは前月の55.7から小幅上昇。ロイターがまとめた市場予想平均の55.5もやや上回った。50は景気拡大・縮小の分岐点を示す。

製造業PMIは57.4と、前月の56.6を上回り、2011年4月以来の高水準に。市場予想の56.3も上回った。ドイツの製造業が好調だった。

ただ、サービス部門PMIは54.9と市場予想および前月の55.4を下回り、7カ月ぶり低水準となった。新規受注の伸びが鈍化した。同部門のビジネス期待指数は63.5と、前月の65.3から低下し、今年で最も低い数字となった。

サービス部門と製造部門の雇用の伸びは若干鈍化したものの、引き続き堅調となっている。

今回の指標からみた第3・四半期のユーロ圏の経済成長率は0.5%。前の期は0.6%だった。

IHSマークイットのアソシエートディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は「最新のPMIは、ユーロ圏では最近の順調なパフォーマンスが継続していることを示唆している」と述べた。

ノルデア・マーケッツの欧州担当チーフアナリスト、Holger Sandte氏は「これらの数字で欧州中央銀行(ECB)の景気に対する基本的な判断が変わることはないだろう。回復状況は堅調であり、良いことではあるものの古いニュースだ。同時に、コアインフレは低水準であり、非常にゆっくりと上向き続ける可能性が最も高い」と述べた。

ECBを特に勇気づける可能性があるのは、年初来でユーロが12%値を上げているものの、製造部門に落ち込みが見られないことだ。新規輸出受注指数は2011年2月以来の高水準となった。

INGのシニアエコノミスト、Bert Colijn氏は「サービス部門の伸びがここのところ幾分弱まっているものの、今年下半期に引き続き力強くなるとのファンダメンタルズに変わりはない」と述べた。

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