[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。トランプ米大統領がメキシコ国境での壁建設で必要なら政府閉鎖も辞さないと示唆し、北米自由貿易協定(NAFTA)破棄の可能性に言及したことがドルの重しになった。

終盤のドル/円<JPY=>は0.5%安の108.97円。ドル指数<.DXY>は0.4%安の93.151。

トランプ大統領は22日夜、米国、カナダ、メキシコによるNAFTA再交渉では深い溝が埋まらず、同協定を破棄する可能性があると警告。メキシコとの国境での壁建設についても、必要な資金が得られなければ政府閉鎖もあり得ると述べた。

トランプ氏は過去にもNAFTA破棄の可能性に触れているが、アナリストによると再交渉開始後の言及は初めて。

テーラー・グローバル・ビジョンのジョン・テーラー・ジュニア社長は、メキシコ国境での壁建設が連邦政府の債務上限引き上げ問題に波及したと指摘。「当社は、政府閉鎖の可能性は他のアナリストの予想よりも高いと考えている」と述べた。

その上で、トランプ氏はバージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義団体と反対派の衝突を利用して白人の不安を煽り、壁建設問題でメキシコ系など非白人への圧力を強めているとの見方を示した。

米議会予算局(CBO)は6月、連邦政府の債務上限を10月半ばまでに引き上げる必要があるとの見通しを示している。

ユーロは、ドイツとフランスの8月総合購買担当者景気指数(PMI)が強い数字となったことから上昇。終盤のユーロ/ドル<EUR=>は0.5%高の1.1818ドルで取引された。ただアナリストによると、ユーロの買い持ちが高水準となっていることへの警戒感があり、ユーロ高は短命に終わる可能性もある。

米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムで25日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されており、様子見ムードも強かった。

ドル/円 NY終値 109.02/109.05

始値 109.40

高値 109.41

安値 108.93

ユーロ/ドル NY終値 1.1805/1.1810

始値 1.1780

高値 1.1823

安値 1.1781

(表はロイターデータに基づいています)