[24日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、米国の格付けを巡り、議会が期限内に連邦債務上限の引き上げで合意できなかった場合について警告したものの、前日のフィッチ・レーティングスほど厳しい姿勢は示さなかった。

フィッチは前日、議会が期限内に債務上限の引き上げで合意できず、その結果、政府のその他の支払い義務より債務返済が優先させられる事態になれば、「『AAA』格付けに整合的でなくなる可能性がある」との見解を表明。

これに対しムーディーズはこの日に公表した米国に関する年次分析報告で、連邦職員の給与支払いや社会保障プログラムの支払いなどの非債務支払いが遅延したとしても、ムーディーズは米国の「AAA」格付けを引き下げることはないとの立場を表明。

「債務上限引き上げ問題を巡る政治的な膠着の結果、財務省が一部の非債務支払い義務を果たせなくなったとしても、米国のソブリン格付けには影響しない」とした。

その理由として、「ムーディーズの格付けは非債務支払い義務の遅延や不履行に対するリスクではなく、政府債務の消失もしくは不履行に対するリスクを反映しているため」とした。

ムーディーズは10月に必要な利払いは「比較的少額」と指摘。ただ11月15日には350億ドルと、11月に予想される歳入の16%に相当する利払いが控えているとも指摘した。

債務上限引き上げが遅れた場合、一部の政府機関が閉鎖される可能性があることについてムーディーズは、「経済にとり打撃となり、長引けば長引くほど影響は大きくなる」と指摘。ただ期限内に債務上限が引き上げられない可能性は「低い」とした。

ムーディーズは、政府が債務不履行に陥った場合は「これまでも指摘してきた通り、格付けにマイナスの影響が出る」としている。