[24日 ロイター] - <為替> 投資家の関心が米政治の混乱からワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムに移り、ドルが強含んだ。

終盤のドル/円<JPY=>は0.4%高の109.49円、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%高の93.272だった。ユーロ/ドル<EUR=>は横ばいの1.1801ドル。

ジャクソンホールで25日に予定されるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演に注目が集まっている。

<債券> この日から3日間の日程で米ワイオミング州ジャクソンホールで始まった米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムに注目が集まるなか、国債利回りがやや上昇した。

この日はまた、米連邦債務上限の引き上げを巡る懸念が高まるなか、10月初旬に償還を迎える財務省証券の利回りも上昇した。

10年債<US10YT=RR>利回りは2.19%にやや上昇した。同利回りは前週18日に米政権を巡る先行き不透明感のほか、米朝間の緊張の高まりを受け約2カ月ぶりの水準に低下。その後は比較的狭い範囲での動きとなっている。

トランプ米大統領は22日、メキシコ国境沿いに壁を建設するための予算を確保できなければ政府機関閉鎖も辞さないと発言。これを受け債務上限引き上げ問題を巡る懸念が高まるなか、この日は10月初旬に償還を迎える財務省証券の利回りが上昇した。

<株式> 主要株価指数が続落して取引を終えた。米国の政局を巡る不透明感が引き続き重しとなった。

投資家は、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の年次経済シンポジウムで25日に予定されるイエレン米FRB議長とドラギECB総裁の講演に注目している。両総裁が講演で金融政策の方向性に関する手掛かりを与えるかが焦点だが、どちらも新たなガイダンスを示さないとみられている。

トランプ米大統領は24日、共和党指導部が連邦債務上限引き上げを巡る自身の提案に従っていれば「混乱」は回避できていたと言明し、あらためて批判をあらわにした。

セクター別では、最も下げが大きかったのがS&P主要消費財株指数<.SPLRCS>の1.3%安。米食品大手JMスマッカー<SJM.N>が9.5%安と急落したことが響いた。同社は四半期利益が市場予想に届かず、業績見通しを引き下げた。

米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が総額137億ドルの米自然・有機食品小売大手ホールフーズ・マーケット<WFM.O>の買収を週明け28日に完了させる方針を発表したことも売り材料となった。

発表を受け、スーパーマーケットなどの食料品を扱う小売株は軒並み下落。クローガー<KR.N>は8.1%安、ウォルマート・ストアーズ<WMT.N>は2%安で引けた。

<金先物> イエレンFRB議長による講演を翌日に控えてやや警戒感が広がる中、小幅に反落した。中心限月12月きりの清算値は前日比2.70ドル(0.21%)安の1オンス=1292.00ドルとなった。

米ワイオミング州ジャクソンホールではこの日から3日間の日程で金融シンポジウムが 開催される。翌25日には、イエレン議長が講演する予定で、保有資産縮小や追加 利上げ時期などについて発言するかどうかに注目が集まっている。利上げに言及すれば、金利を生まない資産である金にとっては売り材料となるため、投資家の間に若干警戒感が広がった。

<米原油先物> ハリケーン「ハービー」の接近に伴うメキシコ湾岸の製油所閉鎖を受けて原油在庫の積み上がり懸念などが広がる中、3日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は前日比0.98ドル(2.02%)安の1バレル=47.43ドル。11月物の清算値は0.92ドル安の47.70ドル。