[ワシントン 24日 ロイター] - 米鉄鋼業界25社の幹部が23日付でトランプ米大統領に書簡を送り、直ちに鉄鋼の輸入制限を行うよう訴えた。ロイターが書簡を確認した。

商務省は通商拡大法232条に基づき鉄鋼輸入が安全保障に及ぼす影響の調査を行っているが、結果発表を当初予定の6月末から先送りしている。調査結果が出れば大統領は輸入制限措置を実施することが可能。

書簡は、政府の怠慢により鉄鋼輸入が増え続け、業界は苦しんでいると主張。トランプ氏の「大胆なリーダーシップ」と「米国第一」の理念によって現状を変えられるとし、直ちに行動を起こすよう訴えた。

書簡を送ったのはニューコア<NUE.N>、USスチール<X.N>、アルセロール・ミタル<MT.AS>など鉄鋼企業の幹部ら。鉄鋼輸入の急増により、米国内の鉄鋼業界が「空洞化」し、安全保障上のニーズを満たせなくなる恐れがあるとしている。

米鉄鋼協会(AISI)が23日発表した統計によると、1─7月の鉄鋼輸入は前年同期比22%増加し、輸入が米市場の28%を占めている。