8月23日、今年に入りユーロが対ドルで2桁の上昇率を記録していることを受け、世界最大手クラスの資産運用会社の間で、欧州国債の投資妙味が増したとの見方が広がりつつある。2015年撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 23日 ロイター] - 今年になってユーロが対ドルで2桁の上昇率を記録していることを受け、世界最大手クラスの資産運用会社の間で、欧州国債の投資妙味が増したとの見方が広がりつつある。

 欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れ縮小を巡る思惑が初めて浮上した昨年9月以降、ユーロ圏国債利回りはじりじりと上昇してきた。

 しかし一部の投資家は、ユーロ高のおかげで欧州国債には新たな追い風が吹いていると考えている。その理屈は、さらにユーロが上昇すれば、ECBは通貨高の物価押し下げに配慮して量的緩和(債券買い入れ)縮小を先送りせざるを得ず、国債の魅力が高まるということだ。

 BNPパリバ・アセットマネジメントのソブリン債チームを率いるパトリック・バーブ氏は「主にユーロが値を戻したことで、政府債のデュレーションをショートにすることが不可能になり、6月に方針を変えた」と説明。5660億ユーロの資産を運用し、ユーロ圏国債に対する最大級の投資家である同社は、政府債のデュレーションを延ばすとともに、投資判断を「ネガティブ」から「中立」に修正した。