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【Oracle ERP Cloud 導入事例】 Carbon
急成長する「モノ作り革命児」に必要だったのは
業務プロセスの“超”高速化

2017年8月31日
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高精度かつ、従来の数十倍~100倍も高速な革新的3Dプリンタで、モノ作りの世界に大きな変革をもたらしつつある米国Carbon。製品の設計から製造、アフターサービスまでを一気通貫した"デジタル・スレッド"の実現を目指す同社は、事業を支えるシステムの中核にERPをはじめとするオラクルのパブリック・クラウド製品を採用した。

独自の高速3Dプリンタ技術で企業のモノ作りを変革

米国Carbon 財務担当バイス・プレジデントのルーク・ケリー氏

 2013年に創業したCarbonは、取締役にフォード元CEOやデュポン元会長ら蒼々たるメンバーが名を連ね、大手ベンチャー・キャピタルのほか、BMW、GE、アディダス、JSR、ニコンなど各業界の大手から多額の出資を受けたことで一躍注目を集めた。

 「これらの企業がCarbonに多くの期待を寄せているのは、当社が革新的な3Dプリンタ技術を有しているからです」と、同社 財務担当バイス・プレジデントのルーク・ケリー氏は話す。

 Carbonが提供する3Dプリンタ製品は、独自のCLIP(Continuous Liquid Interface Production)技術と紫外線で硬化する特殊樹脂を用いたDLS(Digital Light Synthesis)プロセスにより、従来の3Dプリンタ技術と比べ極めて短い時間で造形を行うことができる。従来の3Dプリンタは試作品レベルの造形だったが、Carbonの3Dプリンタの精度および強度は射出成形と同等レベルに達しており、製品レベルの完成品を製造することができるという。

 この完成度の高さに目を付け、スポーツシューズの開発/製造プロセスを大きく刷新したのがアディダスである。同社は今秋に発売予定の新製品「Adidas Futurecraft 4D」の開発にCarbonの3Dプリンタを導入し、開発期間を大幅に短縮することに成功した。

 アディダスは従来スポーツシューズの新製品を市場に投入するまでに約18ヵ月の期間を要していた。「シューズをデザインして金型を作り、射出成形によって試作品を制作した後、それをテストしては修正する」というサイクルを数回繰り返す開発手法を約50年間続けてきたのだ。

 同社はこの開発プロセスにCarbonの3Dプリンタを用いることにより、開発期間を約6ヵ月に短縮した。加えて、試作サイクルの回数を約50回に増やしている。

 「試作サイクルを増やせば増やすほど、製品のデザインや完成度は高まります。また、従来の3Dプリンタでは1つの造形に15時間程度を要していたため、製品の生産には向きませんでした。これに対して、当社の3Dプリンタは約30分で造形できるため、製品の生産にも対応できます。これから世界中で数百万足ものシューズが、当社の3Dプリンタによって作られるのです」(ケリー氏)

Carbonの3DプリンタによるAdidas Futurecraft 4Dのソールの製造過程(Youtube「FUTURECRAFT 4D: CREATE - adidas」より)

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