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【Oracle ERP Cloud 導入事例】 Carbon
急成長する「モノ作り革命児」に必要だったのは
業務プロセスの“超”高速化

2017年8月31日
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Oracle Cloudに業務プロセスを合わせて短期間で導入

 Oracle Cloudの導入は、昨年5月から11月の約半年という短期間で進められた。この中で同社は、カスタマイズを最小限に抑えてスピーディに導入するために、自社業務プロセスを「インフラストラクチャ」「コア」「シグネチャ」の3つに分類/整理している。

 「全体の80%以上を占めるインフラストラクチャ・プロセスについては、当社の業務プロセスをOracle Cloudのプロセスに合わせ、そのまま使いました。また、全体の約10%占めるコア・プロセスでは、Oracle Cloudのプロセスを当社の業務に合わせて少しカスタマイズしています。残るシグネチャ・プロセスは当社の差別化要因となるものであり、故障予知サポートの業務プロセスなどが含まれます。これらは当社の業務に合わせてカスタマイズしました。こうした工夫により、予定よりも早く約4ヵ月で導入を終えることができたのです」(ケリー氏)

 国内企業では、業務プロセスをシステムに合わせることに現場の強い抵抗が生じるケースもあるが、「当社のIT部門は過去に製造業などさまざまな企業でERPの導入を経験した者が多く、システムに合わせることは想定内だったようです」とケリー氏は振り返る。

 「とは言え、私自身がOracle Cloudに合わせることが合理的な判断だったことを後になって強く実感しました。今、初めてのバージョンアップを行っていますが、非常にスムーズに進んでいます。業務プロセスの整理/分類は大変な作業でしたが、今はこのアプローチを採用して本当によかったと感じています」(ケリー氏)

 こうして事業を支えるシステムの中核を築いた同社は、今後PLM(Product Line Management)システムを導入してOracle SCM Cloudと統合し、同社のみならずパートナー企業の製品もこの上で管理していく計画だ。

 また、システムで管理するデータを可視化/分析するためのツールとして「Oracle BI Cloud」の導入も予定している。Oracle Cloudを中心に全てのシステムを連携させることで、設計から製造、アフターサービスまでが一気通貫でデジタルにつながることになる。その利点を生かし、Oracle BI Cloudを活用した“デジタル・スレッド”(Digital Thread)を実現しようというのだ。

 「これにより、お客様の拠点で稼働する3Dプリンタから収集したデータを当社のパートナー企業が活用し、例えば製造した部品に不具合が発生した際、それがどの3Dプリンタによって作られたものかを特定するなどトレーサビリティを高めることができます。この分野におけるオラクルとの取り組みも楽しみにしています」(ケリー氏)

(取材・文/名須川竜太 撮影/宇佐見利明)

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