不動産の営業が本業ということで名刺を渡してくるUber運転手と、米国で遭遇した Photo by Izuru Kato

 8月3週目に米ロサンゼルスに行った際、配車サービスのUber(ウーバー)を使ってみた。これは確かに、革命的に安くて便利だ。

 ロサンゼルス中心部からハリウッドのチャイニーズシアターまで、相乗りサービスの「Uberプール」を利用した。1人で乗る「UberX」よりも到着は遅くなるが、料金は安い。スマートフォンのアプリで呼ぶと、数分でヒュンダイのソナタ(4ドアのセダン)が来た。中東系の運転手だった。

 乗り込むと、前席に大柄の黒人男性、後部座席に若い黒人女性が乗っていた。お互い見ず知らずだ。

 間もなく、女性客が爆睡を始めた。まるで警戒感がない。最初に男性が降り、次に女性が降りた。他の乗客がいなくなったので、運転手にいろいろと質問してみた。

 彼の本業は不動産会社の営業で、Uberで小遣い稼ぎをしていた。実は、乗客が家を買う客になってくれることが結構あるという。これまでは住宅への需要が強かったが、12月に金利が上がると心配だ、と彼は話していた。

「FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げのこと?」と聞くと、「おっ、詳しいねえ。家の購入を考えているの? 連絡して」と名刺を渡された。「君はドライビング不動産エージェントだね」と言ったら、「それはクールだ!」と喜んでいた。