四緑の起動装置は
「興味=情報」

 四緑社員は、トレンドに敏感で新しもの好きです。
 ですので、まずは興味を持たせてあげることが大切となります。
「興味=情報」、これが大事です。

 上司から業務として単に指示を飛ばしても、情報や知識がないと、彼らは興味を持ちません。

 たとえば、自社商品を手がけるときに、「なぜそれがいいのか?」「なぜそれはトレンドになるのか?」という理由がわからないと、彼らは動けませんし、そもそも動こうとしません。

 いいものだと気づいて、気づいたこと(もの)を流すのが風を象徴する四緑の力です。
 風というのは情報格差を埋める役割を果たします。
 具体的には、広報活動とか、情報発信活動があります。

 この商品のポイントは何で、どこがいいのかという情報を四緑に伝え、そこに興味を持たせてさらに世の中に流し、広めていくのです。
 そのためには、「君のセンスが必要なんだ」とまかせるのが四緑をその気にさせるコツです。

<「風の四緑」を部下に持つ上司の注意点>

 四緑は筆まめなど、まめな人材です。
 人と人をつなぐ「連絡力」がもともとあるからです。
 気性が「風」なので、あちこちに所在を変え、自分の所在をまわりに伝えるというのが自然の理です。

 たとえば、社長が「三」「六」「九」の場合、さまざま人と交流するわりにこまめに名刺を整理していなかったり、連絡をとっていないので疎遠になったりしてしまいがちです。

 そういったことを回避するために、こうした役割を四緑にまかせるとよいでしょう。
 その「まめさ」が四緑の天の才とも言えますが、風の止まった四緑は「連絡」も止まります。
 四緑の無風状態は、四緑本人だけでなく、チーム全体あるいは会社全体に、何か危険な兆候が始まるというサインかもしれないので、早めの対策を心がけてください。

 少しでも危ないなと感じたときは、「最近、報告がないね、どうしたの?」などと声をかけてあげてください。

 心に不安や悩みを抱えている四緑の部下ならば、そのひと言だけで、救われるものです。