新卒学生は「福利厚生の良い会社」を求めている

 就職・転職支援を行うマイナビが発表した「2018年卒マイナビ大学生就職意識調査」によると、大学生の就職感調査で【個人の生活と仕事を両立させたい】という項目が2位ながら、5年連続でポイントが増加している。仕事と生活の両立、ワーク・ライフ・バランスを求めているという傾向がある。

 さらに、同調査によると、新卒学生の企業選択する際に重要視する項目として、【勤務制度、住宅などの福利厚生の良い会社】、【休日、休暇の多い会社】を選択する学生がジワジワと増加傾向にある。企業を絞り込んでいく際に、両立支援や福利厚生の充実していることを重要視している傾向だ。

 日本の労働人口が減少する中、「A&R」の強化、つまり、いかにして、優秀な人材を採用(Attraction:引きつけ)し、定着させる(Retention:引き留め)かが重要視されている。企業の魅力を高め、優秀な働き手に応募してもらい、採用できたら、帰属感を高めつつ末永く働いてもらう、これが働き方改革の本質的課題である。

 そのAttractionの部分が、先に記した新卒採用における福利厚生の充実度である。Retention、従業員の定着においても、それは同様である。働きやすく、ワーク・ライフ・バランスの充実が可能な企業が求められる。いまの時代、プライベートに関係する福利厚生は、働き方とともに重要視されているのだ。