[ニューヨーク 29日 ロイター] - 29日終盤のニューヨーク外為市場では、主要6通貨に対するドル指数が2年半ぶりの安値から持ち直した。北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した問題への懸念はさほど広がらず、ドルを買い戻す動きが優勢になった。

北朝鮮のミサイル発射を受けてリスク回避の動きが広がったのに伴い、ドル/円<JPY=>は4カ月半ぶりの安値に沈んでいたが、米国時間の午後には0.5%余り高い109.89円まで上昇して12日ぶりの高値となった。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時、節目の1.20ドルを突破して過去2年半余りで最高となる1.2069ドルまで上昇したが、終盤は横ばい圏の1.1980ドルで推移している。

ドル指数<.DXY>は一時、2015年1月以来の安値となる91.621を付け、直近は0.1%高の92.336となった。

クレディ・スイス(ニューヨーク)の外国為替戦略部門を率いるシャハブ・ジャリヌース氏は「北朝鮮関連の報道はすべて、依然として『既知の未知』の領域に分類できる」と指摘。「これまでに市場が全く見たこともないようなものは何もない。このため相場が反発する余力は非常に強かった」と述べた。

同氏は、米国株の持ち直しもドルを圧迫していた不安心理をいくらか和らげたと説明。市場の焦点は1日に発表される8月の米雇用統計に向かい始めたと付け加えた。

みずほ(ニューヨーク)の外国為替ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏は序盤のドル安について、北朝鮮のミサイル発射を受けてマクロヘッジファンドなどの投機筋がキャリートレードの巻き戻しの中で円を買い戻したことも要因だったと指摘した。

ドル/円 NY終値 109.74/109.77

始値 108.54

高値 109.89

安値 108.42

ユーロ/ドル NY終値 1.1972/1.1973

始値 1.2034

高値 1.2059

安値 1.1947

(表はロイターデータに基づいています)