8月29日、10月1日までにメキシコ国境の壁建設予算で議会がまとまる公算は小さい。トランプ大統領(写真)は選挙公約の目玉である政策を撤回するか、政府機関を閉鎖するかの厳しい判断を迫られかねない。28日、ホワイトハウスで撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 29日 ロイター] -10月1日までにメキシコ国境の壁建設予算で議会がまとまる公算は小さい。トランプ大統領は選挙公約の目玉である政策を撤回するか、政府機関を閉鎖するかの厳しい判断を迫られかねない。

 後者はハリケーン「ハービー」がテキサス州南部を直撃する前の時点でも政治的に危険な選択肢だったが、今はさらにリスクが大きいようだ。

 トランプ氏は先週アリゾナ州フェニックスで開いた支持者集会で、予算案に壁建設費用を盛り込むよう改めて要求し「政府を閉鎖しなければならなくても壁を建設する」と言い放った。

 これにより10月1日までに暫定予算をまとめ政府の閉鎖を回避するよう努めている議会は、トランプ氏の脅しも考慮せざるを得なくなった。

 トランプ氏は壁建設費用はメキシコが負担すべきと主張してきた。だがメキシコ側は拒否しているため、米予算からいったん拠出して後でメキシコから回収する手段を見つけるとしている。専門家によると壁建設の費用は約220億ドルで完成には3年以上を要する。

 議会が政府予算案で合意できないか、トランプ氏が予算案を受け入れず拒否権を行使すれば、政府機関が閉鎖される。自身が所属する共和がまとめた予算案を拒否すればトランプ氏は危うい立場に置かれることになる。