[30日 ロイター] -

<為替> ドルが幅広く上昇。欧州中央銀行(ECB)がユーロ相場の押し下げに向け何らかの行動を起こすのではないかとの観測が出ていることに加え、第2・四半期の米国内総生産(GDP)などが堅調だったことで週内発表の8月の米雇用統計も好調になるとの期待が出ていることが背景。

<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。金融株が持ち直したほか、民放大手ITV<ITV.L>も値を上げた。

金融株ではHSBC<HSBA.L>が0.9%上昇。バークレイズ<BARC.L>とスタンダード・チャータード(スタンチャート)<STAN.L>は0.2%と0.6%それぞれ値を上げた。前日は北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受けリスク選好度が低下し、金融株が特に売り込まれたが、この日は反発した。

ITVは2.5%上昇し、前日の落ち込みをいくぶん取り戻した。前日は欧州のメディア銘柄が広範に売られる中でITVは5%近く値を下げた。ドイツ民放大手のプロジーベンSAT1<PSMGn.DE>が広告事業の業績見通しを引き下げたことが売り材料だった。この日はドイツの競合RTLグループ<RRTL.DE>がより明るい内容の決算を発表し、部門の追い風となった。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。前日は北朝鮮による弾道ミサイル発射でリスク志向が弱まり、世界的に株価が下がったが、この日は好決算が材料視された。

投資家らの注目は決算発表の明るい材料に集まった。フランスの医療機器メーカーのビオメリュー<BIOX.PA>は8.0%上昇した。底堅い上半期決算を背景に2017年の業績見通しを引き上げたことが好感された。ヘルスケア部門が今年に入り1%高とわずかな伸びになっている中でビオメリューは30%超値を上げている。

エレベーター製造世界第2位のフィンランドのコネ<KNEBV.HE>は2.9%上昇した。モルガン・スタンレーのアナリストが優先銘柄をスイスの競合シンドラー<SCHN.S>からコネへ切り替えた。コネが最大の市場シェアを占める中国でエレベーター受注が増え、コネの追い風になるとの見方を示した。シンドラーは0.3%の小幅高となった。

<ユーロ圏債券> 北朝鮮情勢を巡る警戒感が和らぎ、スペインとドイツの消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受け、ユーロ圏金融・債券市場で国債利回りが上昇した。ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>が3ベーシスポイント(bp)程度上昇して0.37%。1日の上げでは約2週間ぶりの大きさを記録する勢いだ。

他の域内債券利回りも大半が1━2bp上昇した。アナリストらによると、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する米国側の反応が抑制的と受け止められ、債券への逃避買いが和らいだ。市場の関心は域内経済に移ったという。

8月の欧州連合(EU)基準スペイン消費者物価指数(HICP)が前年比2.0%上昇して、前月の1.7%から加速、予想の1.8%を上回った。8月のEU基準ドイツHICP速報値は前年比で1.8%上昇した。予想を上回り、4月以来の大幅な上昇となった。