[ニューヨーク 30日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが幅広い通貨に対して上昇した。欧州中央銀行(ECB)がユーロ高の是正に動くとの思惑が浮上。米経済指標が強い数字となり、9月1日発表の8月米雇用統計は堅調との期待が高まったこともあり、ドル買いが進んだ。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.7%安と、過去4週間ほどで最大の下落率。節目の1.20ドルを割り込み、終盤は1.1890ドルで推移した。

ドル/円<JPY=>は110.43円と2週間ぶりの高値を付けた。終盤のドル指数<.DXY>は0.7%高の92.879。

ドラギECB総裁が先週末に米ジャクソンホールで開かれた経済シンポジウムでユーロ高に言及しなかったため、週明け後にユーロ高/ドル安が進んでいた。しかしこの日はトレーダーの間で、ドラギ総裁はユーロ高への懸念を強めるのではないかとの観測が浮上した。ユーロの年初来の対ドルの上昇率は13%以上に達している。

オアンダのチーフ通貨ストラテジストのディーン・ポップルウェル氏は、今年に入ってからのユーロ高について「かなり速いペースで大幅に上昇した」と指摘。欧州の経済指標はユーロの年初来の上昇の裏付けとしては不十分との見方を示した。

米商務省が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方改定され、2年強ぶりの高い伸びになると、ドルは上げ幅を広げた。

8月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が市場予想を上回り、5カ月ぶりの大幅な伸びとなったことも、8月の非農業部門雇用者数が堅調な数字になるとの期待を強め、ドルが買われる要因になった。

TDセキュリティーズのシニア通貨ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏は8月雇用統計について「(非農業部門雇用者数が)予想をわずかに上回っただけでもドルに強気のムードが広がるかもしれない」と述べた。

ドル/円 NY終値 110.22/110.25

始値 109.84

高値 110.43

安値 109.85

ユーロ/ドル NY終値 1.1881/1.1885

始値 1.1947

高値 1.1949

安値 1.1881

(表はロイターデータに基づいています)