8月30日、ニュージーランド(NZ)ドル高抑制に向けた中銀の介入観測を背景に、NZドルは今月下落基調を強めており、月間の下落率は、2016年1月以来の大きさとなる見通し。ただ、アナリストは、近いうちに中銀が介入に動く可能性は低いとみている。写真はNZドル紙幣。シンガポールで2006年6月撮影(2017年 ロイター/Dennis Owen)

[ウェリントン 30日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)ドル高抑制に向けた中銀の介入観測を背景に、NZドルは今月下落基調を強めており、月間の下落率は、2016年1月以来の大きさとなる見通し。ただ、アナリストは、近いうちに中銀が介入に動く可能性は低いとみている。

 NZ準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁は今月10日の政策会合で、「NZドル安が望ましい」と述べたほか、中銀には介入能力がある」とし、NZドル高をけん制した。また、その後の一部メディアとのインタビューで、中銀が介入に一歩近づいたとの見方が広がった。

 一方、マクダーモット総裁補はロイターとのインタビューで、ウィーラー総裁の発言は中銀が介入に若干近づいたことを示唆しているかとの質問に対して「それは違う。介入を計画しているのであれば、記者会見でそれが示唆されるだろうし、声明にも盛り込まれる可能性がある」と語った。

 NZ中銀は歴史的に見て、為替市場への介入には非常に消極的。それにも関わらず、介入観測でNZドルは7月下旬以降下落し、約2ヵ月ぶり安値をつけた。

 一方、アナリストは、早期の介入観測を否定する。中銀にとり、NZドル相場が「極度に高い」、もしくは「経済ファンダメンタルズで正当化されない」ことが介入の主な基準。OMフィナンシャルのプライベート・クライアント・マネジャー、スチュワート・イブ氏は、こうした基準を踏まえると、近いうちに中銀が介入に動く可能性は低いと語る。