[スプリングフィールド(米ミズーリ州) 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日にミズーリ州で行った税制改革に関する演説で、同改革の策定に関わる政権メンバーらに謝意を表明したが、主導的役割を担ってきた国家経済会議(NEC)のコーン委員長の名前には触れなかった。

コーン氏はここ数カ月間、ムニューシン財務長官と税制改革戦略の策定を主導してきた。トランプ氏の演説にも同行し、サンダース大統領報道官とともにステージ横に立っていた。

ユダヤ系のコーン氏は最近、バージニア州で発生した白人至上主義団体と反対派の衝突についてトランプ氏が「双方に責任がある」と発言したことを批判。英紙フィナンシャルタイムズ(FT)との前週のインタビューでは、辞任に向けて強い圧力を感じたが、そうしないことを決めたと明かしている。

トランプ大統領は演説で、ムニューシン氏やロス商務長官、マクマホン中小企業局長官ら閣僚と複数の議員、政権スタッフである娘イバンカ氏の功績をたたえた後、「誰か忘れていないか」と呼び掛けた。

コーン氏の名前が挙がらなかったことについてサンダース報道官は記者団に、トランプ氏は通常、閣僚の功績はたたえるが補佐官などスタッフにはほとんど言及しないと指摘。

コーン氏を無視したことに意味はあるか聞かれ「コーン氏も大統領も中間所得層向けの税制優遇に懸命に取り組み、強くコミットしている。大統領は税制改革が最優先課題だと明言しているし、コーン氏は先頭に立って取り組んでいる」と強調した。