[チューリヒ 1日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は、スイスフラン相場はこのところ弱含んでいるとの認識を示し、これまでのように「大幅に過大評価されている」との文言は使わなかった。ただスイス中銀は超緩和的な金融政策にコミットしているとの立場を示した。

同総裁はスイス紙フィナンツ・ウント・ビルトシャフトのインタビューに対し、このところの相場の動きにより、スイスフランの対ユーロでの明らかな過大評価は以前よりは解消したと指摘。スイスフラン相場について従来の「大幅に過大評価されている」との文言は使わなかった。

ただ「(過大評価修正の)プロセスはまだ完全ではなく、スイス中銀は(現行の)金融政策を維持する」と表明。スイスフラン相場を巡る状況は流動的で「短期的な動きであるかどうかも分からない」とし、「北朝鮮情勢を巡る緊張の高まりを受け見られたように、急激な反対方向の動きが出る可能性もある」と述べた。

中銀の政策については、スイスのインフレ率はなお低水準にあり、外貨投資を巡る金利差も非常な低水準にあると指摘。「こうした状況下で、金融政策を引き締めることにより景気回復を危うくすることは理に適わない」との認識を示した。

そのうえで、「物価、経済動向のほか、国際情勢や金利差などにより拡張的な金融政策の引き揚げが可能になる場合、われわれは引き揚げる」と指摘。ただ「現時点ではこうした状況にはなっておらず、予見可能な将来にそうした状況になる公算も小さい」と述べた。

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