[ニューヨーク 1日 ロイター] - 1日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケット<.DXY>に対して小幅高。

8月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が15万6000人増と、前月から伸びが鈍化するなどしたものの、市場では連邦準備理事会(FRB)が年内に追加利上げに踏み切る可能性は依然残っているとの声が聞かれた。

雇用統計では、雇用者数が予想の18万人増に届かなかったほか、失業率は4.4%と0.1%ポイント上昇。時間当たり賃金は前月比0.03ドル(0.1%)増と、伸びは前月の0.3%増から鈍化した。

統計を受け、当初はドル売りの動きが広がったものの、その後は買い戻しが入った。ユーロ/ドル<EUR=>は0.4%安の1.1866ドル。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時0.5%値下がりしていたが、その後は0.1%高の92.801に持ち直した。

マッコーリーの世界金利・外為ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「今回の結果を受け市場で12月利上げの可能性が後退しているとしたら、それは時期尚早といえる」と指摘。「議会を通過する必要のある法案など、これから12月までに多くのイベントが控えている。大型ハリケーン「ハービー」の被害対策で議会が早期に動き出す可能性もある。このため、年内利上げの可能性を排除するのは時期尚早だと考えている」と述べた。

またオアンダのシニア通貨アナリスト、アルフォンソ・エスパルザ氏は「FRBが年内に追加利上げに踏み切るかは依然不透明だが、この日の雇用統計はそれほど期待はずれな内容ではなく、年内の追加利上げの可能性を完全に排除するものではない」と話した。

ドル指数は8月まで6カ月連続で下落。年初からの値下がり率は9.3%と、同時期としては1986年以来の大幅な下げを記録している。

ドル/円<JPY=>は0.2%高の110.21円。統計発表後は一時110円を割り込み、109.57円まで値下がりした。週間では約0.8%高と、今年7月上旬以来の大幅な伸びとなる勢い。

ドル/円 NY終値 110.25/110.28

始値 110.12

高値 110.41

安値 109.57

ユーロ/ドル NY終値 1.1857/1.1861

始値 1.1913

高値 1.1979

安値 1.1851

(表はロイターデータに基づいています)