[1日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨バスケット<.DXY>に対して小幅高。8月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が15万6000人増と、前月から伸びが鈍化するなどしたものの、市場では連邦準備理事会(FRB)が年内に追加利上げに踏み切る可能性は依然残っているとの声が聞かれた。

雇用統計を受け、当初はドル売りの動きが広がったものの、その後は買い戻しが入った。ユーロ/ドル<EUR=>は0.4%安の1.1866ドル。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時0.5%値下がりしていたが、その後は0.1%高の92.801に持ち直した。

ドル指数は8月まで6カ月連続で下落。年初からの値下がり率は9.3%と、同時期としては1986年以来の大幅な下げを記録している。

ドル/円<JPY=>は0.2%高の110.21円。統計発表後は一時110円を割り込み、109.57円まで値下がりした。週間では約0.8%高と、今年7月上旬以来の大幅な伸びとなる勢い。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。朝方発表の8月の雇用統計が軟調だったものの、供給管理協会(ISM)製造業景気指数が好調だったことを受け米経済は堅調との見方が広がった。

雇用統計を受け10年債<US10YT=RR>利回りは一時2.10%に低下したものの、ISM製造業景気指数の発表を受け2.16%に回復した。

米連邦準備理事会(FRB)は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)でバランスシートの縮小計画を発表する見通し。キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は、今回の雇用統計を受けても「FRBが9月にバランスシート縮小計画を発表するとの見通しには変わりはない」と指摘。「12月利上げの確率は五分五分との見方を変えていない」と述べた。

この日は連邦債務上限の引き上げ問題を巡る懸念から、10月5日償還の国庫短期証券(TB)<912796LW7=>の利回りが1.25%と、前日終盤の1.11%から上昇した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 小幅続伸して取引を終えた。8月の雇用統計がさえず、年内の追加利上げ観測は強まらなかった。

エネルギー<.SPNY>や素材<.SPLRCM>株が上げを主導したが、公益事業<.SPLRCU>はさえなかった。

S&P総合500種<.SPX>は過去最高値近辺で推移し、主要株式指数は2週連続で上昇した。

主要自動車メーカーが、予想を上回る8月の販売データを公表、ハリケーン「ハービー」を受けた買い換え需要が見込まれるなか楽観的な見通しを示し、株価は急伸した。フォード・モーター<F.N>が2.9%高、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は2.2%上昇した。

カナダのスポーツ衣料大手ルルレモン・アスレティカ<LULU.O>は7.2%値上がりした。第2・四半期(5─7月)決算は、利益と売上高が市場予想を超えた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 週末1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米雇用統計がさえない内容だったことを背景に続伸した。中心限月12月きりの清算値は前日比8.20ドル(0.62%)高の1オンス=1330.40ドルとなった。

雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し、金利を生まない資産である金に買いが入った。このほか、北朝鮮をめぐる地政学的リスクや、トランプ米政権の政策運営に対する先行き不透明感がくすぶっていることも、安全資産とされる金にとっては支援材料となった。 ただ、外国為替市場でドルが対ユーロで強含んだため、金相場の上値は抑えられた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 週末1日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相 場は、レーバーデーに伴う連休を控えて持ち高調整の売り買いが中心となる中、ほぼ横ば いとなった。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は前日比0.06ドル (0.01%)高の1バレル=47.29ドル。11月物は0.03ドル高の47.99 ドルとなった。

米テキサス州を直撃したハリケーン「ハービー」による被害拡大が強く懸念されていたが、製油所の一部が再稼働したとの報が伝えられたことで原油在庫の積み上がりに対する過度の懸念が和らぎ、この日は下値では買い戻しが入った。ただ、外国為替市場でドルが対ユーロで強含んだため、ドル建てで取引される原油などの商品に割高感が生じ、原油相場の上値は抑えられた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]