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遠山周平

■第2回 Oct.4.2011 遠山周平

強く優しくを理想の男性像とする、
エシカル ドレッシングの薦め

著者・コラム紹介
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 全治3年といわれた2008年の金融恐慌。その退院御祝儀が舞うはずの年に、3.11東日本大震災が起こった。クライシス後の消費はあきらかに変わりつつある。それは単に安いモノが売れ、高級ブランドが伸び悩むというものではない。

 一番のポイントは、多くの人々が生活を見つめ直し、たくさんのモノを持つことが必ずしも幸せにつながらないのを悟ったことだろう。自分にとってほんとうに必要なモノは何かを問い直し、安全で誠実に製造されたモノを、量より質を重視して選択する。そしてできるならそれが公平にトレードされたモノであることを人々は望んでいるのではないか。

 エシカルとは、倫理的とか道徳的という意味がある。エシカル ドレッシグとはつまり、ビジネスウエアを購入するときも、意義のあるブランドから選ぶ。わかりやすく言えば、障害者の雇用を積極的にしていたり、環境を考慮した製造システムを採用したり、社会活動に貢献といったことなどに積極的なブランドから購入をすること。これも一つのエシカル消費であろう。

 勘違いしてもらっては困るのが、ファッションとは常に格好いいモノをフォローする風でもある。エシカル ドレッシングにおいても、格好よさという欲を殺し、単に実用消費をしていたのでは野暮になる。ならばこの時代、格好いいとはなんだろう?

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遠山周平 [服飾評論家]

1951年、東京生まれ。雑誌編集者、新聞記者を経て服飾評論家に。豊富な経験と知識を元に、“自ら買って、試して、書く”を信条とする。著書に『洒脱自在 おとなとしてシックに服とつきあう本』(中央公論新社)など。趣味の裁縫技術を生かし、捨てないお洒落生活を実践中。

 


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