[ロンドン 3日 ロイター] - 英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱手続きの一環としてEU法を英国法に置き換える「廃止法案」について、議会が承認しなければ、同国は離脱交渉で「崖っぷち」に直面する恐れがあるとして支持を促した。

メイ首相率いる保守党は6月の総選挙で過半数割れとなり、小規模政党との協力でかろうじて過半数を確保している状況。党内の親欧州派議員が他の政党と組んで法案を否決したり、修正案を支持したりすれば、法案は通過できない。

タイムズ紙によると、同法案の7日の審議で、野党・労働党は2019年の離脱後の移行期間に単一市場と関税同盟にとどまることを視野に、複数の修正案提出を計画している。

英首相府によると、メイ首相は2日、「(廃止法案は)法を置き換え、法の継続性を提供することから、英国民や企業が崖っぷちに直面する事態を回避するために導入可能な唯一の最重要ステップだ」と指摘した。

ただサンデー・タイムズ紙は、同首相が離脱費用として最大500億ポンド(650億ドル)をEUに支払う準備を進めていると報じており、事実ならEU懐疑派の反発を招くとみられる。

メイ首相の報道官はロイターに対し、同報道を事実ではないとした。

英国のデービスEU離脱担当相も500億ポンドという数字を否定。英国は離脱後にEU予算に資金を拠出することになる見込みだが、中長期的にその額は大きくならないと指摘した。