8月31日、中国では、国有企業が民間企業を犠牲にする形で力強く成長する、いわゆる「国進民退」の流れが鮮明だ。今年の株式市場でも、国有企業の値動きが民間企業を圧倒している。北京の証券会社で昨年6月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

[上海 31日 ロイター] - 中国では経済改革の取り組みが広がる中で、国有企業が民間企業を犠牲にする形で力強く成長する、いわゆる「国進民退」の流れが鮮明だ。今年の株式市場でも、国有企業の値動きが民間企業を圧倒している。

 上場国有企業で構成する株価指数の年初来上昇率は約12%、工商銀行(ICBC)や長江電力などを含むトップ100銘柄の指数は16%超に達する。

 対照的に民間企業で構成する指数は5%近い下げを記録している。

 投資家によると、こうした格差には相応の理由がある。国有企業は原材料やエネルギーといった上流産業を支配しており、政府が進めている過剰設備を削減する「サプライサイド」改革と、それに伴うコモディティ価格上昇の恩恵を受けている。

 また政府のインフラ支出拡大に際して、主要プロジェクトの契約受注や銀行融資の面で、国有企業は民間企業よりもなお有利なことも大きい。

 上海ウィズダム・インベストメントのゼネラルマネジャー、デービッド・ダイ氏は、上場国有企業はバリュエーションが比較的安い半面、石炭や鉄鋼などのセクターの力強い回復を目にしているので、投資家に好まれていると説明した。

 ただし国有企業優遇にはだれにも分かるリスクが存在する。民間資本のクラウディングアウトや、資源配分の失敗、不公平な競争条件がもたらす非効率性などで、いずれも政策担当者が広範な改革を通じて是正したいと考えている要素だ。