8月28日、米空軍のジェレミー・レンケン中佐は、次に何が起きたとしても、シリア内戦をエスカレートするかもしれないことを知っていた。写真は、同中佐が搭乗したのと同型のF15E戦闘機。大西洋上空で2012年9月撮影。提供写真(2017年 ロイター/Ethan Morgan/U.S. Air Force/Handout)

[中東の米軍施設 28日 ロイター] - 米空軍のジェレミー・レンケン中佐は、次に何が起きたとしても、シリア内戦をエスカレートするかもしれないことを知っていた。

 4人の子どもの父親である40歳のレンケン中佐は、F15E戦闘機「ストライクイーグル」に搭乗し、地上の米軍が支援する部隊とその顧問らを殺害しようとしたイラン製ドローンの周りを「レーストラック」パターンで飛行していた。

 ドローンは最初に放った一撃が不発に終わった後、再び攻撃態勢をとろうとしていた。

 6月8日、レンケン中佐は、この日までの米軍によるシリア空中戦において前例のなかった行動に出た。遠くからロシアの戦闘機2機が偵察するなか、ドローンを撃墜したのだ。

「ドローンが友軍に狙いを定めるのを目にして、誰かの許可を待っていることなどできなかった。われわれはそれを破壊した」と、レンケン中佐はこの出来事について初めてインタビューに答え、こう語った。

 レンケン中佐によるイラン製ドローン「シャヒード129」撃墜は、6月に数週間にわたり、米軍が防衛のために実施した一連の空対空撃墜行動の口火となった。当初、シリアにおける空中戦が急激に悪化する転換点を示すものと思われた。

 だが、レンケン中佐と他の米軍パイロットらが6月にドローン2機とシリアの有人戦闘機1機を攻撃する決断を下して以降、シリアを支持する勢力から同様な挑発行動は見られない。米当局者はメッセージが伝わったようだと話す。