[ロンドン 4日 ロイター] - 英プライベートバンクのクーツによると、所有することに情熱を持てる資産の価値を表す「パッション指数」が、2016年に1.2%上昇し、前年の低下から上昇に転じた。過去平均の5.3%は下回った。

この指数は、富裕層が所有する資産価格を調べて数値化したもので、今年で12回目の発表となる。

品目別の価格動向を見ると、楽器が16.4%、宝飾品が11.6%、ワインが10%、時計が6.7%、コインが5.3%それぞれ上昇。コインは05年以来の上昇率が225%に達している。

一方、不動産は7.5%下落した。

フェラーリやアストン・マーティン、ジャガー、ポルシェなどのクラシックカーの価格は、05年以来332%余り上昇して他の全品目を上回っていたが、今年は一部の希少モデルを除いて下落し、全体では10.4%下落となった。

各種美術品は4.3─7.9%下落。金融危機以後、オールドマスターと呼ばれる13─17世紀の名画と19世紀美術の作品についてはコスト調整後ベースで40%超下落した。

クーツのマネジングディレクター、モハマド・サイード氏は「17年は、富裕層の資産価値が保たれているようにみえるが、英国の欧州連合(EU)離脱絡みの不透明感に伴うポンド相場下落の影響や最近の印紙税増税など、環境悪化につながる広範囲なマイナス要因が存在する」と述べた。