[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日発表した7月の製造業受注は前月比3.3%減と、2014年8月以来、2年11カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。市場予想と一致した。一方、コア資本財は速報値から上方改定され、第3・四半期初めに企業支出が底堅かったことを示唆した。

6月の製造業受注は当初発表の3.0%増から3.2%増へ上方改定された。

原油の供給が豊富な中で原油価格は抑制されており、石油・ガスの掘削事業の押し上げ要因が薄れているが、米経済の約12%を占める製造業は力強さを増している。

民間設備投資の先行指標となる資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財は前月比1.0%増と、先月発表の速報値の0.4%増から上方改定された。6月は0.1%減だった。国内総生産(GDP)で企業の設備投資の計算に使われるコア資本財の出荷は前月比1.2%増と、速報値の1.0%増から上方改定された。

出荷が増加したことは第3・四半期初旬に企業の機器投資が増加したことを示している。RDQエコノミクスの首席エコノミスト、ジョン・ライディング氏は「昨年終盤に始まった企業による機器への投資の回復は今年の下半期に入っても継続していたもようだ」と述べた。

企業による機器への投資は4─6月は年率8.8%増加。2015年第3・四半期以来の大幅な伸びとなる。7月はコンピューターなどの電子機器の受注は2.1%増、電気機器などの受注は2.6%増となり、ともに1年ぶりの大幅増となった。

7月の受注の内訳は、機械が0.9%減。6月は0.5%増加していた。鉱業と油田・ガス田用機械は1.7%増。6月は2.5%増加していた。

輸送機器は19.2%減と、14年8月以来の大幅な落ち込みだった。民間航空機が70.8%減少したことが重しとなった。米航空機大手ボーイング<BA.N>のウェブサイトによると、同社の7月の受注は22件と、6月の184件から大幅に減少した。

自動車は0.9%減。6月は横ばいだった。自動車の売り上げが減り在庫が積み上がる中で自動車生産は低迷している。ハリケーンに見舞われたテキサス州で洪水被害に遭った自動車を買い替える動きに伴う自動車需要の増加が見込みまれ、自動車生産の追い風となる可能性がある。

製造業の受注残は0.3%減少。6月は1.3%増加していた。在庫は0.2%増と、2カ月連続で増加。出荷は0.3%増加した。出荷に対する在庫の割合は1.37と、前月の1.38から低下した。

ウェルス・ファーゴ証券のシニアエコノミスト、ティム・キンラン氏は、「在庫が下半期の成長を押し上げるとのわれわれの予想に沿った動きとなった」としている。

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