9月4日、北朝鮮の新たな核実験実施を受けて米国との緊張がさらにエスカレートするなか、金価格は約1年ぶりの高値をつけた。ドル安も重なり、投資家は安全資産への資金逃避を活発化している。ウィーンで昨年3月撮影(2017年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ロンドン 4日 ロイター] - 北朝鮮の新たな核実験実施を受けて米国との緊張がさらにエスカレートするなか、金価格は4日、約1年ぶりの高値をつけた。ドル安も重なり、投資家は安全資産への資金逃避を活発化している。

 金スポット価格は、9月27日以来の高値となる1オンス=1339.47ドルを付けた。金相場は昨年、英国の欧州連合(EU)離脱決定による不確実性の高まりを受けて買いが広がっていた。

 政治的・金融的混乱のリスク回避として人気の高い金の価格は今四半期に7%超上昇。年初来の上昇率は16%を上回っている。

 投資家の関心は金を裏付けとする上場投資信託(ETF)に集まっており、先月8日以降、金ETFの金保有量は5475万7000オンスと3%以上増加している。

 北朝鮮は3日、通算6回目となる、これまでで最も強力な核実験を実施。長距離ミサイルに搭載する高性能な水素爆弾のための実験だったと、同国は主張している。米国や同盟諸国に脅威が及ぶ場合、米国が「大規模」な軍事対応に踏み切る可能性が出てきた。

「戦争リスクが金相場を後押ししている。ドル安のため金は買い時だ」と、ピクテ・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、アンドリュー・コール氏は指摘。「(金価格は)さらなる上昇局面にある」と付け加えた。