[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した7月の貿易収支の赤字額は前月比0.3%増の436億8900万ドルで、市場予想の446億ドルを下回った。貿易が第3・四半期に国内総生産(GDP)を押し上げる方向に働くことを示唆した。

政治的に問題になることが多い対中貿易赤字は3.0%増の335億5600万ドルと、2016年8月以来、11カ月ぶりの高水準となった。長引く対中赤字はトランプ米大統領の目に留まっている。トランプ氏は中国が米国の工場の仕事を奪っているほか、米国の経済成長を抑制していると批判している。

6月の赤字額は当初発表の436億4200万ドルから435億4300万ドルへ改定された。

実物財の赤字を示すインフレ調整後の貿易赤字は7月に616億ドルと、6月の608億300万ドルから増加した。第2・四半期の平均である624億ドルは下回り、第3・四半期に貿易がGDPを押し上げることを示唆する。ただ金融市場仲介業者ICAPのエコノミストらは、テキサス州を中心に大規模な被害を及ぼしたハリケーン・ハービーが商品価格と貿易高を大きく左右し、9月の貿易赤字が拡大する可能性を指摘した。

7月の内訳は、モノとサービスを合わせた輸出が0.3%減の1943億8100万ドルだった。自動車・同部品が5億9700万ドル減った一方で、資本財は9億4200万ドル増えた。

地域別では中国向けの輸出が3.5%増。一方、欧州連合(EU)向けは9.8%減だった。

モノとサービスを合わせた輸入は0.2%減の2380億7100万ドルだった。自動車・同部品は8億2700万ドル減、原油は9580万ドル減だった。

地域別では中国からの輸入が3.1%増。EUからの輸入は3.7%減。対EU貿易赤字は7.9%増の134億5450万ドルと、8カ月ぶりの高水準に達した。