[6日 ロイター] - <為替> ドルがカナダドルに対し数年ぶりの安値をつけた。カナダ中銀が予想外に追加利上げに踏み切ったことを受けた動き。一方、トランプ米大統領が米債務上限を3カ月引き上げる民主党案に支持を表明したことを受け、ドル/円は上昇した。

ドル/カナダドル<CAD=D4>は最大1.9%下落し、2015年6月半ば以来の安値をつけたほか、1日としては2カ月ぶりの大幅な下げ率を記録する勢い。

ドル/円<JPY=>は一時は8日ぶり安値の108.47円をつけていたものの、債務上限引き上げを巡るニュースが伝わったことを受けて切り返した。

<債券> 国債価格が下落、利回りは上昇した。連邦債務上限の一時的な引き上げなどの案にトランプ大統領が同調したことで、短期的な債務不履行(デフォルト)を巡る懸念が和らぐとともに、安全とみられる国債への買いも後退した。

午後発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済が7月から8月半ばにかけ、控えめから緩やかなペースで拡大する一方、インフレ加速の兆候は引き続きわずかな程度にとどまったとの認識が示された。ベージュブックは国債相場の下支え要因になった。

また、北朝鮮を巡る緊張や強い勢力のハリケーン「イルマ」への不安も長期国債の売りを抑える理由となった。一方、この日も社債の大量発行が見られ、国債相場を圧迫した。

<株式> 反発して終了。エネルギー株が好調だったほか、連邦債務上限の3カ月引き上げなどの案で民主党とトランプ大統領の意見が一致したとのニュースが支援材料となった。

北朝鮮情勢や新たなハリケーンを巡る懸念で、S&P総合500は前日に約3週間ぶりとなる大幅安を記録していたが、この日は終値ベースでの過去最高値まで15ポイント以内に迫る水準で引けた。

主要な11セクターのうち、9セクターが上昇して終了。

原油高を背景にエネルギー株<.SPNY>は1.6%高と、2カ月ぶりとなる大幅上昇。米石油大手エクソンモービル<XOM.N>と同業シェブロン<CVX.N>はともに2%超上昇し、主要株価指数を押し上げた。

金融株<.SPSY>は0.2%高。前日には5月半ば以来の大幅安を記録していた。

<金先物> 米連邦政府の債務上限引き上げで与野党が合意に達するのではないかとの期待から、安全資産とされる金が売られ、4営業日ぶりに反落した。

ただ、北朝鮮をめぐる地政学的リスクがくすぶっているほか、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金塊に割安感が生じたことから、下値は限定的だった。

<米原油先物> 原油在庫のだぶつき懸念が後退する中、4営業日続伸した。

大型ハリケーン「ハービー」襲来の影響で停止していた多数の製油所やパイプライン、港湾が操業を再開。米国内の石油精製能力は被害のピーク時には日量420万バレルが停止を余儀なくされていたが、前日の時点では380万バレル(全体の20%)前後の停止状態に回復したという。

また、この日は昼ごろにかけてドル安・ユーロ高が進んだこともドル建てで取引される原油にとっては押し上げ材料となり、相場は未明から値を上げる展開となった。

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