9月4日、北朝鮮の核・ミサイル開発では、以前から海外でブラックリストに載っている国内の科学者2人が重要な役割を担っていると専門家はみている。写真中央は、朝鮮人民軍戦略部隊の弾道ロケット発射実験で当局者らと話す金正恩・朝鮮労働党委員長。昨年3月、KCNA提供(2017年 ロイター)

[ソウル 5日 ロイター] - 北朝鮮の核・ミサイル開発では、以前から海外でブラックリストに載っている国内の科学者2人が重要な役割を担っていると専門家はみている。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、この2人を含めた技術系出身の官僚と密接な関係を築いており、このことが開発のスピードアップにつながったとみられる。

 3日の核実験の直前に朝鮮中央通信が配信した写真には、水爆とみられるピーナッツ型の物体を視察する金氏の傍らに2人の科学者が写っていた。元寧辺原子力研究所所長のリ・ホンソプ氏と党中央委副部長のホン・スンム氏だ。

 ロイターが北朝鮮の国営メディアの報道を調べたところ、金氏の主導で北朝鮮の核開発のペースが上がるにつれて、リ氏とホン氏のメディアへの露出が増えていることが分かった。

 両氏は昨年1月に行われた4回目の核実験後に金氏からメダルを授与された。その2ヵ月後には、大陸間弾道ミサイル(ICBM)への搭載が可能とされる弾頭の模型を視察する金氏にそろって随行した。

 北韓大学院大学のヤン・ムジン教授は「ホン氏は党幹部として核開発を主導し、リ氏は実務レベルで水爆などの核実験を担当しているようだ」と話す。

 北朝鮮問題の専門家によると、ICBM開発では国内の兵器専門家が最前線に立ち、リ氏やホン氏もこうしたグループに属している。