[7日 ロイター] - <為替> 欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れプログラムの縮小に関する決定は10月になりそうだとの見方を示したことを受け、ユーロ/ドル<EUR=>が1.20ドルを突破して約2週間ぶりの大幅な上昇率となった。一方、ドル/円<JPY=>は一時、108円台前半に下落した。

ユーロ/ドルは一時、1.2%高の1.2059ドルまで上昇して8月29日以来の高水準となった。ドル/円は一時、1%余り安い108.07円まで値下がりして約10カ月ぶりの低水準をつけた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時、1.1%安の91.405に低下して2015年1月以降で最低の水準に沈んだ。

<債券> 長期国債利回りが約10カ月ぶり水準に低下した。

ハリケーン「ハービー」「イルマ」による景気への影響に懸念が広がり、安全資産とされる国債に需要が集まった。さらに、ECBのインフレ率見通し下方修正を受け、独連邦債利回りが低下したことも材料視された。

10年債利回り<US10YT=RR>は一時、2.034%と昨年11月10日以来の低水準をつけた。

この日はまた、ECBがユーロ高の影響を考慮し、ユーロ圏のインフレ率見通しの一部を下方修正。これに伴い、ドイツ10年債利回り <DE10YT=TWEB>は3ベーシスポイント(bp)近く低下して6月終わり以来の水準を記録し、米国債利回りに下押し圧力が強まった。

<株式> ほぼ横ばいで終了。米娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>と米ケーブルテレビ最大手コムキャスト<CMCSA.O>が示した業績見通しを嫌気して、メディア株が下落した一方、ヘルスケア銘柄は上昇した。

投資家は米東南部フロリダ州に接近中の大型ハリケーン「イルマ」の動向にも注目している。

ディズニーは4.4%安。ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)が通年1株利益見通しをほぼ前年並みとしたことを受けた。アナリストは小幅ながら増加を予想していた。

コムキャストは6.2%安。競争激化やハリケーンの影響で、今四半期の契約件数が減少するとの見通しを示したことが嫌気された。

メディア株指数<.SPLRCME>は3.6%安で終了。

<金先物> 対ユーロでのドル安進行に伴う割安感などを背景に買いが入り、反発した。中心限月12月きりの清算値は中心限月ベースで2016年9月6日(1354.00ドル)以来約1年ぶりの高値となった。

また、朝方発表された最新週の新規失業保険申請件数が、大型ハリケーン「ハービー」による影響で前週から6万2000件増加し、2015年4月15日以来の高水準となったことも、安全資産とされる金には支援材料となった。このほか、北朝鮮をめぐる地政学的リスクがくすぶっていることも、「資金の逃避先」とされる金に買いが入りやすかった。

<米原油先物> 予想を上回る米週間原油在庫の積み増しを受けて売りが先行したが、ドル安の進行を受けて買い戻しが入り、ほぼ変わらずとなった。

大型ハリケーン「ハービー」の直撃に伴うテキサス州の石油精製施設の操業停止による原油在庫の積み上がりが鮮明になったため、相場は一時売りで反応した。

 ただ、安値圏では下げ渋った。外国為替市場でドル安・ユーロ高が進行し、一時約1週間ぶりに1ユーロ=1.20ドル台を付けたため、ドル建てで取引される商品に割安感が台頭。原油相場で安値拾いの動きが活発になり、プラス圏に浮上した後は前日清算値付近でもみ合い商状となった。