[ベルリン 8日 ロイター] - IFO経済研究所のクレメンス・フュースト所長は、8日付の独紙とのインタビューで、ユーロ危機の再燃を警告した上で、欧州中央銀行(ECB)はゼロ金利政策の転換を開始すべき、との見方を明らかにした。

同所長は、ユーロ圏の顕著な景気回復、インフレ率の上昇、債券や株式、不動産の価格上昇が、ECBが政策を変更すべき理由だと説明。

「これが長く続けば続くほど、マネーがひっ迫した際の痛みがより深刻になる。出口へのプロセスを開始すべき時に来ている」と述べた。

ECBは7日開いた理事会で、主要政策金利を予想通り据え置くとともに、必要に応じて資産買い入れを拡大するとの選択肢も維持した。

フュースト所長は、インフレ率が低水準にあり、経済の状態も弱い際には、ECBの政策は必要だったが、今では状況は変わったと指摘。

ユーロ圏の多くの国では、前回のユーロ危機の前よりも債務水準がかなり高く、一部諸国の銀行は安定性になお不安が残ることを理由に「次のリセッションが起きれば、危機が再燃しかねない」と警告した。