[アテネ 7日 ロイター] - ギリシャを訪問したマクロン仏大統領は7日、ユーロ圏加盟国が経済的なショックに見舞われた場合の対応策として、ドイツが提唱している欧州版国際通貨基金(EMF)の設立に賛意を示した。一方で、ユーロ圏の統合深化の最終的な目標は共通予算との認識をあらためて強調した。

マクロン大統領は、ユーロ圏のより脆弱な加盟国に対して域内の結束を強めるべきと主張。また、ギリシャの債務負担軽減も呼び掛けた。

ユーロ圏統合強化を持論とするマクロン大統領は、ユーロ圏財務相や議会の創設のほか、ユーロ圏共通予算の策定構想を打ち出している。

マクロン大統領はギリシャのパブロプロス大統領に対し「EMFを目指すべきだが、(ユーロ圏)予算と混同すべきではない」と述べた。

ワシントンを拠点とするIMFは、ギリシャ救済で主要な役割を果たしたが、仮にEMFが創設されれば、欧州はIMFに依存する必要性が低下することになる。パブロプロス大統領は「われわれはIMFを尊重しているが、欧州的なメンタリティーを持ち、ユーロ圏の特別な事情を理解している組織のほうが、より望ましいのではないか」と応じた。

マクロン仏大統領の今回のギリシャ訪問には、仏石油大手トタル<TOTF.PA>のトップなど、およそ40人の企業経営者らが同行。債務危機から脱却しつつあるギリシャでの受注に向けて、働きかけを強めた。