株式レポート
9月8日 13時36分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

急落のマザーズ市場動向 ~投資妙味がありそうな銘柄は~ - 日本株銘柄フォーカス

マザーズ指数が急落

北朝鮮の核実験断行によるリスク回避の流れから日本株は全般的に調整ムードとなっている。日経平均も9月4日に183円安(0.9%安)、5日に122円安(0.6%安)と2日間で300円を超す下落となったが、マザーズ指数は4日に32ポイント安(2.9%安)、5日に50ポイント安(4.7%安)と2日間で7%を超える大幅安となった。6日は小幅に反発したが、7日に再び15ポイント安(1.5%安)となった。本レポートではマザーズ指数の急落に対する整理や、投資妙味がありそうな銘柄をご紹介したい。

まず、主要な国内株価指数のパフォーマンスを確認したい。表1は2016年末を100とした9月7日までの主要株価指数のパフォーマンス比較である。パフォーマンスが際立っているのが東証2部指数と日経ジャスダック平均で、それぞれ昨年末に比べて2割以上上昇している。続くのがマザーズ指数で昨年末から+7.7%上昇している。以下TOPIXが+5.2%、日経平均が+1.5%と続く。足元で急落したとは言え、マザーズ指数は日経平均やTOPIXを上回るパフォーマンスを上げているということになる。

では続いてバリュエーション面からマザーズ指数を見ていこう。マザーズへの上場は今後の成長性が重視されており、上場基準に上場時点の利益金額は設けられていない。そのためバイオ関連など赤字の企業も多くPER(株価収益率)などの株価指標が東証1部や日経平均などに比べてワークしにくいと考えられる。そのため、ここではPSR(株価売上高倍率)を見てみたい。表2は2015年以降の東証マザーズ指数と予想PSRの推移を示している。「何倍が下値の目安となる」というような水準は見当たらず判断が難しいが、現在の予想PSRは2.4倍程度で過去の推移から見ると非常に割安であるという水準にはない。足元のマザーズ指数の水準は業績面から明確にサポートされるというような水準にはなさそうだ。

では続いてテクニカル面から見ていこう。市場全体の買われすぎ・売られすぎを判断するのに良く東証1部の25日間の騰落レシオが用いられる。騰落レシオが100%を上回っていると、過去25日間で上昇した銘柄数が多く、100%を下回っていると下落した銘柄が多いということになる。一般的には120%を上回っていると買われすぎ、80%を下回っていると売られすぎと判断される。あまり見かけることはないが、マザーズ指数の25日間の騰落レシオを算出してみた(表3)。2015年以降の騰落レシオを見てみると、60%から70%程度まで騰落レシオが低下するとマザーズ指数が目先の大底になるケースが多いようだ。現在の騰落レシオは約76%で売られすぎの水準に入ってきているが、大底と判断できるかは難しい。

以上のように、業績面から見てもテクニカル面から見てもマザーズ指数が大底をつけたと筆者が自信をもって考えられる状況にはない。ただ、こうした状況下でも業績面がしっかりしていて打診買いを入れるのに良さそうな銘柄はないかいくつかピックアップしてみたのでご参考にご紹介しよう。

投資妙味がありそうなマザーズ上場銘柄は

マザーズ上場銘柄にはまさに玉石混交というように業績がしっかりと伸びている会社もあれば、全く成長できていない銘柄も多数ある。筆者はあくまでも株価と業績の伸びはリンクすると考えているので、しっかりと成長している銘柄で割高感が大きくない銘柄を選ぶべく以下の条件で銘柄をピックアップしてみた。

<スクリーニング条件>
・東証マザーズ上場銘柄
・過去4期分の通期業績が取得可能
・直近3期の通期業績がいずれも前期比で増収・営業増益
・今期の通期の業績予想も増収・営業増益見込み
・予想PSRがマザーズ上場銘柄の平均(2.4倍)以下

上記の条件でスクリーニングしたところ、以下の10銘柄が抽出された(表1)。エムビーエス(1401)、AMBITION(3300)、ビーロット(3452)、パルマ(3461)、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(3850)、コラボス(3908)、日本動物高度医療センター(6039)、レントラックス(6045)、リンクバル(6046)、ソネット・メディア・ネットワークス(6185)の10銘柄である。

最後に各銘柄の過去5年間の業績とビジネスの概要をご紹介する。参考にしていただければ幸いである。

エムビーエス(1401)
独自技術で建造物の美観再生や耐久性向上などを手がける外装リフォーム会社。山口県に本社を置き、主に西日本でビジネスを展開している。

AMBITION(3300)
プロパティマネジメント(賃貸管理)、賃貸仲介、不動産投資などの事業を展開する新興不動産企業。サブリースを主軸に東京23区を中心に物件を取り扱う。民泊事業にも参入している。直近期で売上の75%は賃貸管理からあがっている。

ビーロット(3452)
売上の大部分を「不動産投資開発」が占める。好立地ながら老朽化した建物を再生して稼働率を上昇させ、収益性を高めたうえで売却などを行っている。東証1部の市場変更を目指すと決算説明資料で明言している。今期から株主優待制度を導入する。

パルマ(3461)
上場不動産企業ディア・ライフ(3245)でトランクルームの滞納保証を主力とする。西東京を中心にトランクルームの増設を進めている。

エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(3850)
NTTデータ(9613)の社内ベンチャーとしてスタートした新興企業。パッケージソフトウェア「intra-mart」の販売及び付帯するシステム開発を行う。

コラボス(3908)
コールセンターシステムをクラウドサービスとして提供。ユーザーはシステムを保有せずネットワークを経由してサービスを利用するため初期費用を押さえてコールセンター業務を運営できる。

日本動物高度医療センター(6039)
犬猫向けの高度医療を行う動物病院を川崎と名古屋で展開。まもなく東京都足立区に東京分院を開業予定。

レントラックス(6045)
ウェブコンサルティング事業、アフィリエイト事業、インターネットメディア事業を展開。成果報酬型のウェブ広告が主力。ベトナム、タイ、インドネシアなどにも海外グループ会社を持つ。

リンクバル(6046)
全国で「街コン」と呼ばれる男女が出会うためのイベントを開催。その他にも恋愛情報専門サイト、カップリングサービスなどを手がける。

ソネット・メディア・ネットワークス(6185)
ウェブの広告効果を高めるためのサービスや成果報酬型広告サービス運営を手がける。ソネットの子会社。



■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

新理論株価で儲かる株
株主優待ベスト130
ふるさと納税ベスト86

1月号11月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株主優待ベスト130&新理論株価で買う株】
桐谷さん&優待ブロガー&ザイ読者が厳選!
 初心者も安心!株主優待ベスト130
失敗しない優待株の投資のワザ
●「優待+配当」利回りベスト30
少額で買える優待株ベスト30
権利確定月別の優待株ベスト 130
新理論株価まだ買える株68
年末までに駆け込め!ふるさと納税86
 3大カニマップ&寄附額管理シート付き! 
iDeCoつみたてNISAもこれが大事!
 騙されるな!投資信託選び10の落とし穴
●高配当&高成長の米国株ベスト12
地方上場の10倍株&佐川急便の投資判断
別冊付録!つみたてNISA完全ガイド

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング
ZAiオンラインPickUP